研究課題/領域番号 |
23K07211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
後藤 眞理子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (20605042)
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研究分担者 |
LEBIHAN DENIS 生理学研究所, システム脳科学研究領域, 招へい研究員 (50748928)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 乳房MRI / 乳癌 / 拡散強調像 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、乳房MRI・短縮拡散強調像(abbreviated diffusion weighted image)の乳腺病変診断能の向上と最適化、単純MRI全体の乳腺病変良悪性診断能の向上である。 先行研究で乳腺病変の良悪性鑑別能が示されている新たなパラメータ・S Indexにヒストグラム解析などの解析手法を導入することで診断精度の最適化を目指す。さらにT1/T2強調像など他の非造影MRI画像のヒストグラム・テクスチャ解析などから得られる特徴量の情報を追加、診断モデルを構築し、単純MRIでの乳腺病変良悪性鑑別能の向上の可能性を追求する。
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研究実績の概要 |
本研究の最終目的は、乳房MRI・短縮拡散強調像(abbreviated DWI)の新規パラメータ(signature index: S Index)による乳腺病変良悪性診断能の向上と最適化、非造影MRI他画像(T1/T2強調像・拡散強調像)画像特徴量の抽出と最適化されたS Indexとの組み合わせによる単純MRIによる乳腺病変良悪性診断能の向上である。 初年度である2023年度は、京都府立医科大学附属病院乳腺外科医の診察後、診療上の必要性があり乳房造影MRIが施行された症例(女性のみ)において、abbreviated DWI の臨床画像を取得。乳房MRI撮影は当院に現有する3テスラMRI 装置で行った。2023年度の新規症例は約50症例あった。取得した abbreviated DWI 画像を解析しS Index の算出を行った。 これまで蓄積した症例とあわせて、臨床的に生検の適応が問題となる BI-RADS category 4 と診断された症例について、S Index の追加により生検の適応決定に寄与しうるかの検討を行った。結果、S Indexは BI-RADS category 4 の乳腺病変に対して、AUC 0.7 程度の良悪性鑑別能を有することが示されたが、特異度が standard ADC に劣ることが示された。このため生検の適応を決定するという臨床的寄与度は standard ADC の方が高いことがわかり、S Index のさらなる診断能の向上が必要であることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
乳腺外科の診療方針の変更に伴い、臨床的必要性があり、当施設内で乳房MRIを撮影する症例が減少しているため、症例の集積が大幅に遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降は診療科と協議し乳房MRI撮影症例の増加(当施設内での撮影)を目指し、症例蓄積を継続する。並行して研究分担者と協力し、まずS Index の診断精度の向上を目指す。
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