研究課題/領域番号 |
23K07239
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所) |
研究代表者 |
大平 美紀 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 臨床腫瘍研究所, 主幹 (20311384)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 神経芽腫 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では国内の神経芽腫組織バンクを解析対象に、網羅的ゲノム・エピゲノムデータ(全ゲノム/全エクソームシークエンス、RNA-seq、ゲノムコピー数、遺伝子発現、メチローム)と臨床情報をメタオミックス解析し、分子的背景の異なる腫瘍サブグループの洗い出しと特徴的なマーカーの抽出、グループ毎の治療標的の同定と解析を行う。日本小児がん研究グループが行う臨床試験の登録例と、再発例を含む難治性腫瘍のゲノム・エピゲノム解析を行い、テロメア/クロマチン維持機構異常や各種ゲノムマーカーの検証を通して、次世代のがんゲノム医療に向けた日本人神経芽腫分子データベースの作製と分子診断システムの構築を行う。
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研究実績の概要 |
小児の代表的な固形腫瘍である神経芽腫(年間発症約150例)は、しばしば自然退縮がみられる予後良好なタイプがある一方で、全症例の約半数を占める4期症例の生存率は未だ40%程度と非常に難治性である。本研究では、このような多様な臨床像を示す神経芽腫サブセットの分子背景を複数のオミックスデータから明らかにし、それぞれについて最適な治療戦略をたてることを目的とする。特に、最近の研究から明らかになってきたテロメア維持機構の異常が関わるサブタイプについては、難治性腫瘍群の半数以上を占めることがわかってきたが、関与する遺伝子群や悪性化機構について未だ不明な部分も多いため、これらの腫瘍群を中心に解析を進める。これまでに全エクソーム解析を行った神経芽腫187例について、テロメア維持機構異常の有無を検索した。Alternative Lengthening of Telomere (ALT)陽性群の抽出はC-circleアッセイ法を用いた。これまでに52例のALT陽性群が見出され、さらに解析を進行中である。従来の報告の通り、ALT陽性群はすべてMYCN非増幅例であった。今後は初発時検体ー再発時検体ペアの解析を加え、臨床予後情報、病理診断情報、遺伝子変異プロファイルと比較し、ALT陽性例の分子的特徴を抽出する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、全エクソーム解析を行った187例の高ステージ神経芽腫のC-circleアッセイをほぼ完了した。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は初発時検体ー再発時検体ペアの解析を加え、臨床予後情報、病理診断情報、遺伝子変異プロファイルと比較し、ALT陽性例の分子的特徴を抽出する。テロメア維持機構異常プロファイルにATRX, DAXXなどALT関連遺伝子の変異情報を追加する。これらの情報を、遺伝子発現プロファイルと共にクラスタリングし比較検討することにより、腫瘍サブタイプに関連するプロファイルを抽出する。
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