研究課題/領域番号 |
23K07242
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 社会医療法人愛仁会高槻病院(臨床研究センター) |
研究代表者 |
石森 真吾 社会医療法人愛仁会高槻病院(臨床研究センター), 腎臓疾患研究室, 研究員 (30465950)
|
研究分担者 |
堀之内 智子 神戸大学, 医学研究科, 助教 (30754593)
野津 寛大 神戸大学, 医学研究科, 教授 (70362796)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 早産、低出生体重児 / レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系 |
研究開始時の研究の概要 |
早産や低出生体重児では慢性腎臓病診断に至る以前から潜在的にレニン・アンギオテンシン・アルドステロン(RAAS)系亢進が存在していることが予想され、早産や低出生体重児へのRAAS系に対する早期介入が腎予後へ影響するものと考える。本研究ではまず、腎病理検体を用いて腎生検時点での腎間質線維化(間質線維化促進因子)とRAAS系の関連を病理学的かつ分子生物学的に検討する。線維化促進因子やミトコンドリア障害を惹起するにあたり重要なカスケード因子であるアルドステロンに着目し、RAAS系阻害薬(特に抗アルドステロン薬)の有無による臨床所見と線維化関連蛋白定量の相関を検討する。
|
研究実績の概要 |
腎組織アンギオテンシノゲン染色は主に近位尿細管で陽性となり糸球体ではほぼ陰性であった。その陽性面積を解析すると早産や低出生体重既往の寡巨大糸球体症(全例で腎機能低下あり)、早産や低出生体重既往の微小変化かつ腎機能低下例、早産や低出生体重既往の微小変化かつ腎機能正常例、正期産・正出生体重の微小変化例(全例で腎機能正常)の順に高値であった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
TGFβ染色の条件設定中
|
今後の研究の推進方策 |
① microdissectionによりRAAS系陽性細胞を抽出する。 ② ①で抽出した陽性細胞からsingle cell RNA sequenceを用いてRAAS系関連遺伝子(AGT、レニン、ATR2、アルドステロン)、活性酸素関連因子(ROS、HO、O-)、ミトコンドリア障害関連因子(PGC-1α)、間質線維化促進因子(TGF-β、PAI-1等)発現を定量的に解析する。 ③ 腎生検時のRAAS系阻害薬(特に抗アルドステロン薬)投与の有無によって、②で定量評価したRAAS系関連遺伝子(AGT、レニン、ATR2、アルドステロン)、活性酸素関連因子(ROS、HO、O-等)、ミトコンドリア障害関連因子(PGC-1α等)、間質線維化促進因子(TGF-β、PAI-1等)の発現量を比較検討し解析を行う。各種発現量の差異と臨床的所見(蛋白尿や腎機能低下の有無)を比較検討し、早産や低体重に起因するCKD例に対する抗アルドステロン薬の分子生物学的効果を検討する。 ④ 低身長や低体重児のうち超早産と早産児、SGAとnon-SGAに、腎生検を施行している例ではOligomeganephroniaと非Oligomeganephroniaに細分類して引き続き尿中AGT測定を行い、臨床所見(腎機能、高血圧、尿異常)との相関を比較検討する。
|