研究課題
基盤研究(C)
周産期・新生児医療の現場では、周産期脳障害に伴う脳性麻痺などの神経発達障害が問題視されている。根本的な治療法は未確立のため新規治療法の開発は喫緊の課題であるが、中でも幹細胞治療は1つの解決策と考えられている。そのため我々の研究グループでは、採取、培養が容易な脱落乳歯歯髄幹細胞(SHED)に着目し、これまでにSHEDの急性期投与が周産期脳障害モデルに対し有効であることを証明してきた。一方、脳性麻痺は主に遠隔期に発症することから、脳性麻痺の症状を確認してからでも十分効果をもたらす治療法開発も必要である。そこで本研究では、SHEDを用いて遠隔期の神経障害発症後に効果を示す新規細胞療法の開発を行う。