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3次元ウイルス関連急性脳症モデルを用いた増悪・寛解因子同定と治療法開発の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K07252
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

細矢 光亮  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80192318)

研究分担者 橋本 浩一  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50322342)
佐藤 晶論  福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (60423795)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードウイルス関連急性脳症 / 血液脳関門 / タイトジャンクション / 血管透過性 / NSAIDs / モデル / 脳症 / ウイルス
研究開始時の研究の概要

ウイルス感染後に急激な意識障害や痙攣を伴って発症するウイルス関連急性脳症は、高サイトカイン血症による血管透過性の亢進による脳浮腫、それによる脳細胞の壊死やアポトーシスがその病態に関与していると考えられている。また一部の非ステロイド系抗炎症薬が症状の重症化に関与している可能性があるが、その詳細な機序は不明である。本研究では血管脳関門を構成する脳血管内皮細胞と周皮細胞を用いた3次元組織培養系へTNF-αを添加するウイルス関連急性脳症モデルを用い、脳症を発症・増悪させる因子や治療ターゲットの同定、さらに血管内皮細胞、およびタイト結合障害に焦点をあて、有効な治療戦略をみいだす。

研究実績の概要

ウイルス感染後に急激な意識障害や痙攣を伴って発症するウイルス関連急性脳症は、高サイトカイン血症による血管透過性の亢進による脳浮腫、それによる脳細胞の壊死やアポトーシスがその病態に関与していると考えられている。また一部の非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)が症状の重症化に関与している可能性があるが、その詳細な機序は不明である。本研究では、申請者らが既に確立した血管脳関門を構成する脳血管内皮細胞と周皮細胞を用いた3次元組織培養系へTNF-αを添加するウイルス関連急性脳症モデルを用い、脳症を発症・増悪させる因子や治療ターゲットの同定、さらに血管内皮細胞、およびタイト結合障害に焦点をあて、有効な治療戦略をみいだすことを目的とする。
令和5年度は、これまでの脳血管内皮細胞と周皮細胞を3次元的に共培養したBBB(Blood Brain Barrier)モデルを発展させ、ヒト脳血管内皮細胞、周皮細胞、アストロサイトのBBBを構成する3種類の細胞をトランスウェル膜の上部と下部にそれぞれ培養した、3種細胞による3次元BBBモデルの作成を試みた。このモデルを用い経内皮電気抵抗値(Transendothelial Electlical Resistance, TER)測定により電気生理学的にタイト結合機能的に評価した。TERがプラトー、すなわちタイト結合が十分に形成されたことを確認後、TNF-αを添加し、NSAIDの1つであるジクロフェナックによるTER低下の亢進が観察された。従って、より生体内のBBBの構造に近いモデルが確立された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画通り3次元BBBモデルが確立できたため。

今後の研究の推進方策

研究計画書通りに脳症を発症・増悪させる因子や治療ターゲットの同定、さらに血管内皮細胞、およびタイト結合障害に焦点をあて、有効な治療戦略をみいだす。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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