研究課題
基盤研究(C)
ヒトのX連鎖性潜性遺伝において、ランダムなXCIが成立していれば、キャリア女性は発症を免れるが、正常アレルを乗せたXが選択的に不活化を受けた場合は疾患を発症する。申請者らは、母子ともに著しいXCIの偏りがあり、Menkes病を発症した症例を経験した。また、羊水から1-2日で充分量のDNA抽出に成功した。本研究は①羊水検査実施時期である妊娠15から17週における羊水と生後の臍帯血(または血液)でのXCIの相関を調べる。また、XCIの偏りがみられる症例や、その親子症例などを集積、解析することで②XCIの偏りかかわる因子の解明を目的とする。