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血漿中の絨毛由来の遊離核酸を用いた初期流産の遺伝学的原因の解析法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K07256
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

佐村 修  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90314757)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードcell free DNA / miscarriage / maternal blood / NGS / plasma / fetal fraction / trisomy / early pregnancy loss
研究開始時の研究の概要

本研究では、①妊娠週数が正確な妊娠10週未満の体外受精後妊娠において母体血漿中の絨毛由来の遊離核酸の推移を明らかにする。次に流産と診断された妊娠女性末梢血液中の遊離核酸を用いて、②初期流産において妊娠母体血中にどれだけの絨毛由来の遊離核酸が存在するのかを明らかにし③胎児染色体の異数性や不均衡をどれだけ正確に反映するのかを、従来の培養流産絨毛の染色体検査やマイクロアレイ検査の結果と比較して評価し、④さらに実際に流産内容物の検体を解析できなかった症例で、この解析をおこなう。流産診断時点で流産胎児・胎盤の直接的評価ができるリキッドバイオプシー系を確立する。

研究実績の概要

本研究では、①妊娠週数が正確な妊娠10週未満の体外受精後妊娠において母体血漿中の絨毛由来の遊離核酸の推移を明らかにする。次に流産と診断された妊娠女性末梢血液中の遊離核酸を用いて、②初期流産において妊娠母体血中にどれだけの絨毛由来の遊離核酸が存在するのかを明らかにし③胎児染色体の異数性や不均衡をどれだけ正確に反映するのかを、従来の培養流産絨毛の染色体検査やマイクロアレイ検査の結果と比較して評価し、④さらに実際に流産内容物の検体を解析できなかった症例で、この解析をおこなう。流産診断時点で流産胎児・胎盤の直接的評価ができるリキッドバイオプシー系を確立を目的としている。妊娠週数があきらかな女性において、超音波検査を行って妊娠の状況を確認し初期流産と診断された女性において、臨床上必要時に併せて末梢血10 mLを採取する。採血管には、遊離核酸の安定性を考慮して、Streck遊離核酸用採血管(Streck, NE, U.S.A.)を用いて末梢血検体を採取し,遠心分離し血漿成分を分離した。そこから遊離核酸を抽出した。この遊離核酸を用いて、我々が用いているNGSによる解析を行って母体血漿中における絨毛由来の遊離核酸が占める割合を求める。妊娠初期の臨床所見を基礎に絨毛由来の遊離核酸と母体由来の遊離核酸の存在割合を確認し、妊娠週数ごとの初期流産例30例で作成した。また、母体血の遊離核酸を用いて、胎児染色体の異数性や不均衡をどれだけ正確に反映するのかを評価している。実際の流産物で行った染色体検査およびマイクロアレイ検査の結果を比較し、どれだけ正確に遊離核酸を用いて評価できるかを検討し、現在30例の解析を終えている。さ最終的に遊離核酸の解析結果から得られる量的・質的変化および遺伝学的評価と臨床情報と照合し、その解析結果から本検査系の臨床上の有用性を検討し、学会発表及び論文発表を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今回の臨床研究に関する研究計画を当院の倫理委員会で承認いただき、症例のリクルートを開始した。
妊娠初期の臨床所見を基礎に絨毛由来の遊離核酸と母体由来の遊離核酸の存在割合を確認し妊娠週数ごとの初期流産例30例で研究同意を得ることができた。研究同意を得て採血した母体血の遊離核酸を用いて、胎児染色体の異数性や不均衡をどれだけ正確に反映するのかを評価することができている。症例の実際の流産物で行った染色体検査およびマイクロアレイ検査の結果を比較し、どれだけ正確に遊離核酸を用いて評価できるかを検討している。この流産物の検討も、現在30例の解析を終えている。遊離核酸の解析結果から得られる量的・質的変化および遺伝学的評価と臨床情報と照合し、その解析結果から本検査系の臨床上の有用性が検討できている。最終的には50例の検体の収集を目指しているので、現時点で60%の検体収集率ということになり、順調である。

今後の研究の推進方策

当初の予定どおりの検体収集が進んでいるので、このペースを守って、症例のリクルートを続けていく予定である。また、実際の収集データの細かな解析も進めていく必要があり、その点は、これからの作業が中心となっていく。また、今回の検討で用いている基礎データは国際学会発表を行う予定としており、その発表における質問なども参考にしながら今後の解析データの解釈を考えていく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Noninvasive prenatal testing using cell-free DNA for detecting chromosomal abnormalities in clinical miscarriages2024

    • 著者名/発表者名
      Osamu Samura
    • 学会等名
      28th International conference on Prenatal Diagnosis and Therapy
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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