研究課題
基盤研究(C)
X染色体不活性化(X chromosome inactivation: XCI)の制御異常は発生初期から老年期まであらゆるライフステージで、生命や健康に大きく影響を与えることが明らかになってきた。しかし、倫理的な制約もあり、ヒトの初期胚においてXCIが生じる機構や、その異常が及ぼす影響については、不明な点が数多く残されている。そこで本研究では、ヒトにおけるXCIの制御機構を解明し、その制御異常が個体に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。本研究の成果は、XCI制御機構の理解を深めるのみならず、疾患の原因解明や、新たな治療法の創出にも貢献すると期待される。