研究課題/領域番号 |
23K07263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
中田 恵子 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (50516747)
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研究分担者 |
前田 和穂 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 研究員 (10965502)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 抗PeV-A3モノクローナル抗体 / イムノクロマト迅速診断法 / パレコウイルスA3型 / 新生児・早期乳児 / 迅速診断 / 免疫グロブリン製剤 / 抗体価 |
研究開始時の研究の概要 |
パレコウイルスA3型(PeV-A3)は、新生児・早期乳児に敗血症、髄膜脳炎、死亡等の重症感染症を引き起こす。ワクチン・治療薬はないが、免疫グロブリン製剤(グロブリン)の投与で治療効果があることが知られている。 グロブリンによるウイルスの中和作用の効果を得るためには、発症後速やかに治療を開始すること、グロブリン中に抗PeV-A3抗体が防御レベル量以上含有することが必要である。 現在、PeV-A3感染の診断は、判定までに数日を要する。また、唯一の治療法であるグロブリン中の抗PeV-A3抗体価が確認されていない。 そこで、PeV-A3抗原に対するイムノクロマト迅速診断法および抗PeV-A3抗体定量IgG-ELISA法を開発する。
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研究実績の概要 |
臨床検体より分離したパレコウイルスA3型(PeV-A3)14株のうち、ウイルス力価が高い株を選択し、免疫抗原用に増殖・精製を行った。不活化した抗原をマウスに接種し、抗PeV-A3抗体を産生する6つのハイブリドーマを得た。得られたハイブリドーマからモノクローナル抗体を産生させ、濃縮・精製およびアイソタイピングを実施している。 イムノクロマト迅速診断法の開発には、イムノクロマトに適した特性を有するモノクローナル抗体が必要となる。反応の最適化を行う目的で抗PeV-A3抗体を産生するハイブリドーマを得るため、追加で新なマウスに免疫を実施している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
抗PeV-A3抗体を産生する6つのハイブリドーマを得ており、イムノクロマト迅速診断法の開発に用いるために、抗PeV-A3モノクローナル抗体の濃縮・精製およびアイソタイピングを実施している。
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今後の研究の推進方策 |
イムノクロマト迅速診断法の開発には、イムノクロマトに適した特性を有するモノクローナル抗体が必要となる。反応の最適化を行うため、追加で抗PeV-A3抗体を産生するハイブリドーマを得る。 並行して、すでに得られている抗PeV-A3モノクローナル抗体を用いてイムノクロマト迅速診断キットの作製を実施する。
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