研究課題/領域番号 |
23K07289
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
藤岡 一路 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (20568810)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 偽性低アルドステロン症1 型 / アルドステロン不応性 / アルドステロン受容体 / 尿中落下細胞 / 新生児高カリウム血症 / 腎尿細管 / 新生仔マウス / MR遺伝子 / 新生児偽性低アルドステロン症 / る腎尿細管のアルドステロン不応性 / ヒト尿中落下細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、新生児高カリウム(K)血症の原因となる新生児偽性低アルドステロン症(Pseudohypoaldosteronism, PHA)の病態生理を、ヒトおよびマウス検体を用いたin vitro/in vivo実験により明らかにすることを目指す。具体的には、神戸大学小児科腎グループが有する尿中落下細胞を用いた遺伝子発現解析系、および申請者が確立している新生仔マウスを用いた病態解析系を用いて、新生児PHAにおける腎尿細管のアルドステロン不応性を証明し、PHA特異的治療としてのNaCl補充療法の作用機序を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では、新生児高カリウム(K)血症の原因となる新生児偽性低アルドステロン症(Pseudohypoaldosteronism, PHA)の病態生理を、ヒトおよびマウス検体を用いたin vitro/in vivo実験により明らかにすることを目指す。具体的には、尿中落下細胞を用いた遺伝子発現解析系、および新生仔マウスを用いた病態解析系を用いて、新生児PHAにおける腎尿細管のアルドステロン不応性を証明し、PHA特異的治療としてのNaCl補充療法の作用機序を明らかにする。今年度は、主に下に記載の通り、臨床症例の集積と遺伝子発現解析手法の確立を行った。 1)新生児臨床における新生児偽性低アルドステロン症の診断 新生児PHAの診断基準は、日本新生児成育医学会「稀有疾患サーベイランス」事業の報告基準に基づき、高レニン血症(血漿レニン活性>10 ng/ml/hr)、高アルドステロン血症(アルドステロン>3000 pg/ml)、低Na血症(Na<135 mEq/L)、高K血症(K>6.0 mEq/L)と定義し、診断する。 2)ヒト新生児尿中落下細胞を用いたアルドステロン受容体遺伝子発現解析 a) 尿中落下細胞からのmRNA抽出:Kaitoらの既報(Kaito H, et al. 2007)に基づき、採取・冷凍保存した新生児尿20mlを遠心分離(1500rpm for 10 mins)し、ペレットからRNeasyを用いてRNAを抽出する。cDNAはキットを用いてRTにより作成する。 b) MR遺伝子発現の解析:a)で抽出したmRNA、既報(Martinerie L, et al. 2009)のプライマーおよびPCR条件を用い、MR遺伝子発現を解析し、PHA発症群と対照群で比較することで、PHA発症児における尿細管のアルドステロン不応性(MR低発現)を証明する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現時点で、尿採取、RNA抽出、RT-PCRによるMR遺伝子発現までの一連の実験手技を確立した。その一方、尿中落下細胞から得られるRNAの質が安定しないことがわかったため、定量比較のためにはさらなる条件検討が必要であると判断している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き尿中落下細胞を用いた実験を進めるとともに、血液を用いたMR遺伝子発現解析も並行して開始していく。また、新生仔マウス腎を用いた実験の準備も開始していく。
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