研究課題/領域番号 |
23K07318
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
外舘 玄一朗 岩手医科大学, 医学部, 特任准教授 (70405819)
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研究分担者 |
仲 哲治 岩手医科大学, 医学部, 教授 (30303936)
赤坂 真奈美 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00405797)
藤本 穣 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (00379190)
世良田 聡 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 准教授 (50463302)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | LRG / プロテオーム解析 / 絨毛膜羊膜炎 / バイオマーカー / 重症気管支肺異形成 |
研究開始時の研究の概要 |
BPDは早産児に合併する肺疾患で、重症例は神経学的予後が不良になる。 本研究では2通りのアプローチで重症気管支肺異形成を予測するバイオマーカーを開発する。①新生児血液、臍帯血、尿、気管吸引液に対して定量的プロテオミクス手法を用いて「新規バイオマーカー」の同定とその測定法を確立し、治療薬選択の判断基準を明らかにする。②研究分担者らが炎症性タンパク質として同定したleucine-rich alpha-2 glycoproteinが重症BPDを予測できるか検証する。
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研究実績の概要 |
目的)本研究の目的は重症気管支肺異形成を予測するバイオマーカーの同定であった.しかし合併例が少なく,研究目的を「組織学的絨毛膜羊膜炎(histological chorioamnionitis;hCAM)を予測するバイオマーカーの同定」に変更した. 方法)2023年3月から2024年3月までに当院で出生し,新生児集中治療室に入院した新生児のうち在胎32週未満で出生した児は36名であった.hCAMあり群18名となし群18名を比較した.ロジスティック回帰分析とROC曲線を用いて,leucine-rich alpha-2 glycoprotein:LRGなどがhCAMの診断に有用か解析した. 結果)hCAMあり群はなし群と比較し,出生体重が小さく,臍帯血のLRGと母親の白血球数・CRPが高かった.臍帯静脈血のLRGは,hCAMの診断予測に有用であった.特に重症のCAM(blanc分類3)の診断はオッズ比1.994(95%C.I. 1.099-3.618),ROC曲線化面積 0.839(95%C.I. 0.707-0.901),感度 85.7%, 特異度78.6%で母親や児の炎症反応(:白血球数,CRP)よりも診断に有用であった. 考察)IL-6も測定し,LRGとどちらがhCAMの診断に有用か比較する.今後はhCAMある群となし群でプロテオーム解析を行い,LRG以外にもhCAMを早期診断できる新規バイオマーカーを同定する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年3月~2024年3月に当院で出生し,新生児集中治療室に入院した児36名から189検体を採取し,LRGを測定した. 当初は重症気管支肺異形成の予測を目的としていたが,本年度は気管支肺異形成の合併が少なかった.解析すると臍帯血のLRGは絨毛膜羊膜炎の早期診断マーカーとして有用であることが分かった. 臍帯血のIL-6を測定するためのELIZAキットを購入した. 分担研究者が同じ研究室内で、別患者のプロテオーム解析をiTRAQで行い機器が順調に作動していることを確認している.
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今後の研究の推進方策 |
LRGがIL-6と比較し,子宮内感染のバイオマーカーとして有用であるか検討する. hCAMあり群となし群でプロテオーム解析を行い,診断のバイオマーカーを同定する. 同定された新規バイオマーカーを測定するELIZA法もしくはウエスタンブロット法を確立する. 多施設から検体を集積し,新規バイオマーカーとLRGがhCAMの診断に有用か検討する.
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