研究課題
基盤研究(C)
DMD患者では心不全が青年期に致死的となるが、心不全の重症度に比し末梢血BNP値が低値で推移することが知られている。我々は、健常人iPS細胞由来心筋細胞ではANP/BNPを多量に産生する一方で、DMDモデルiPS細胞由来心筋細胞で産生が低下していることを見出し、ANP/BNPの産生障害が心不全増悪に寄与している可能性を考え、本研究ではiPS心筋を用いてそのメカニズムを解明するとともに、ANP/BNP欠損iPS心筋をラット心不全モデルに移植し、心機能改善効果を比較することで、心不全の病態形成におけるANP/BNPのインパクトを明らかにし、DMDを含む絵心不全に対する新たな治療法を開発する。