| 研究課題/領域番号 |
23K07329
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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| 研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加藤 太一 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (20422777)
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| 研究分担者 |
佐藤 義朗 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院准教授 (30435862)
山本 英範 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (80801662)
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| 研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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| キーワード | 肺高血圧症 / 平滑筋細胞 / 形質変換 / レーザーマイクロダイセクション / プロテオーム解析 / 閉塞性病変 |
| 研究開始時の研究の概要 |
肺高血圧症は、肺動脈が進行性に狭窄、閉塞する難治性疾患であり、重篤な場合、生命予後が不良な疾患です。我々は実験的に作成した肺高血圧モデルにおいて、血管が閉塞している部分と閉塞していない部分のそれぞれから蛋白質を抽出し、プロテオーム解析という手法で、両者で異なる蛋白質すなわち閉塞に関連する蛋白質を同定しました。この研究では、その蛋白の機能を検証することで、病気のメカニズムを解明することを目的としています。
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| 研究実績の概要 |
研究代表者は肺高血圧症の閉塞性病変において増殖能を有する平滑筋細胞への形質変換に関与しうる蛋白を探索するために、レーザーマイクロダイセクション法によりラット肺高血圧モデルの閉塞性病変の組織を選択的に取得して、プロテオーム解析による網羅的探索を行い、候補蛋白Xを得た。本研究ではその機能を検証し、機能を抑制する薬剤にて動物モデルで治療効果の検証を行っている。 R5年度は肺高血圧モデルにおいて、平滑筋細胞の形質変換に関与する候補蛋白Xが閉塞性病変で発現が亢進していることが確認されていた。この遺伝子を正常肺動脈平滑筋細胞(PASMC)においてsiRNAを用いて抑制すると、細胞増殖能が抑制されること、臨床でも用いられ、候補蛋白Xの機能を抑制することが報告されている薬剤Yを投与した場合、PASMCの増殖能は抑制されることを確認した。また薬剤Yについては濃度依存性に蛋白Xの発現が抑制され、濃度依存性に細胞増殖抑制を認めた。さらに肺高血圧モデルラットの肺血管における閉塞病変率が薬剤Yの投与群で低下していることを確認した。R6年度は候補蛋白Xの機能をvitroでさらに検証した。まず、正常PASMCだけではなく、低酸素刺激PASMCにおいて蛋白XをsiRNAで抑制すると細胞増殖能が抑制され、アポトーシスの亢進が確認された。また、蛋白XのsiRNAで蛋白Xの機能を正常PASMCおよび低酸素刺激PASMCにおいて抑制すると、蛋白Xと関連して細胞増殖に関与する蛋白Zの発現が抑制されることがウェスタンブロットにて確認された。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、我々の先行研究で得られたラット肺高血圧モデルにおいて、肺高血圧症の閉塞性病変における平滑筋細胞の形質変換に関与しうる蛋白Xの機能について主としてvitroにおいて検証した。その結果蛋白Xは正常PASMCに対してのみならず、増殖能が亢進する低酸素刺激PASMCにおいても蛋白XのsiRNAあるいは機能を抑制する薬剤のそれぞれに対して細胞増殖が抑制されることを示すことが確認できた。また、蛋白Xと関連して細胞増殖に関わる蛋白Zの発現も蛋白Xの機能を抑制することで発現が低下しており、これらの結果より蛋白XがPASMCの細胞増殖能に関連していることが示された。これまでのところ蛋白Xの機能についての検証は順調に進んでいるが、現在vivoでも蛋白Xの機能を評価しているところである。
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| 今後の研究の推進方策 |
ここまでのところでは主として蛋白XのvitroでのPASMCにおける機能を検証してきたが、現在vivoにおいての機能も検証している。すでにR5年度に肺高血圧モデルの閉塞性病変において蛋白Xの発現が亢進していることが確認されたが、R7年度は肺高血圧モデルにおいて蛋白Xの機能を抑制する臨床でも用いられている薬剤Yを使って、実際に肺高血圧病変の形成が抑制されるかについて検証を行う。この検証では肺高血圧モデルラットにおいて薬剤Yを用いることで肺動脈圧、右室肥大、肺血管病変の閉塞率にどのような効果があるのかをPBSを投与した群と比較して確認する。さらに、薬剤Yを使用することで肺血管病変における蛋白Xと、蛋白Xと関連して細胞増殖に関与する蛋白Zの発現にどのような影響が起こるのかを確認する予定である。
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