研究課題/領域番号 |
23K07332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
中村 信嗣 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (30437686)
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研究分担者 |
小谷野 耕佑 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (20437685)
三木 崇範 香川大学, 医学部, 教授 (30274294)
上野 正樹 香川大学, 医学部, 教授 (30322267)
日下 隆 香川大学, 医学部, 教授 (50274288)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 新生仔豚 / 低酸素虚血 / 水素ガス / 近赤外線光時間分解装置 |
研究開始時の研究の概要 |
水素ガス吸入療法の脳保護メカニズムの一つには「血管内皮細胞障害軽減効果」があると考えられているが、この障害軽減効果が発現される吸入濃度域は未だ不明である。このため本研究の目的は、新生仔豚仮死モデルを用いて「内皮細胞障害軽減効果を認める水素ガス吸入濃度域を明らかにする」ことである。本研究では、脳循環酸素代謝変化や脳波変化を用いた機能的評価と、アルブミン染色による病理組織学的評価から、内皮細胞障害軽減効果について水素ガス吸入濃度別に評価する。本研究により、「脳保護効果が得られる水素ガス濃度域」を明らかにし、新生児低酸素性虚血性脳症児の予後改善に寄与できる水素ガス吸入療法を確立する。
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研究実績の概要 |
本年度は、新生仔豚4頭を用いて、脳組織の還流後の固定方法を変更し、それが免疫組織染色に適するものかを調べた。その結果、以前の固定法よりも変更後の固定法のほうが、免疫組織染色では反応が安定することが明らかとなった。また、KB染色での正常神経細胞の数を調べ、水素ガスにより、正常神経細胞が増加するかを調べたところ、水素ガスでは吸入時間が6時間でも、軽症負荷では正常神経細胞が増えることが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験人員の確保が困難となっていたため、本年度の途中までは実験実施が困難な状況となっていたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、脳組織の固定法を新しいものに変更しつつ、実験を進めていく。また、これまで解析を進めてきたKB染色による正常神経細胞数の解析を更に進め、水素ガス吸入の脳保護効果を調べていく。
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