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PDXマウスモデルを用いた再発難治小児急性骨髄性白血病の病態解明と新規治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K07337
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

盛武 浩  宮崎大学, 医学部, 教授 (40336300)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード急性骨髄性白血病 / 再発難治 / 小児 / PDXマウス / オミックス解析
研究開始時の研究の概要

小児急性リンパ性白血病の生存率は90%を超える様になったが、小児急性骨髄性白血病(AML)は10%が寛解導入不能、一度寛解を得ても30%が再発し、60-70%程度の生存率で予後の改善が強く望まれる疾患である。現在、日本小児白血病リンパ腫研究グループ(JPLSG)において難治性小児AMLを対象としたAML-R15研究が遂行されている。その登録検体を用いて網羅的な遺伝子解析を行い、その結果同定された新規遺伝子が治療候補になりうるか、ヒト白血病細胞を生着させた免疫不全マウスモデルを用いて検証する。この研究をとおして、再発難治小児AMLの新規治療法の開発を行い、予後改善に繋げたい。

研究実績の概要

患者検体由来の小児急性骨髄性白血病(Acute myeloid leukemia: AML)細胞を用いたPatient-derived xenografts(PDX)マウス作製のための条件設定を行なった。AMLの細胞種は正着効率の高いKMT2A再構成を有するFAB分類M5の細胞を利用した。免疫不全マウスはNOGとNOG-EXLマウス、移植細胞数は1x106と1x107、移植前処置あり(放射線もしくはブスルファン)となし、で比較した。いずれの条件でも生着し、3世代以上の継代も可能でPDXマウス作製に成功した。移植細胞数が多いほど生着は早く、マウス種に関してはNOG-EXLが生着期間が短かった。前処置に関しては、追加した方が有意に早期に生着したが、放射線もしくはブスルファンのいずれも同程度で差はなかった。この結果を受けて、患者検体の細胞数には限りがあることから移植細胞数は1x106個、放射線照射よりも簡便なブスルファン腹腔内投与を前処置として、NOG-EXLへ移植する方針を決定した。現在、様々なAML検体を用いてPDX作製を試みている。FAB分類ではM0, M1, M3, M4, M5, M7で生着を確認している。t(8;21)を有することの多いM2に関しては3検体を試みているが、現在まで生着していない。更なる改良が必要である。また3世代の継代に成功した検体に関しては、初発時と再発時の患者検体、全ての世代のマウス検体のゲノム解析によりクローン進化過程を解析予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

PDX作製は条件設定も完了し順調に進んでいる。クローン進化過程を解析予定であるが、委託業者からの結果返却が若干滞り気味である。

今後の研究の推進方策

上記方針を継続しながら、興味深いゲノム変化が見つかればその遺伝子の機能を細胞株、PDXマウスを用いて解明予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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