研究課題
基盤研究(C)
経胎盤感作とは、妊娠中に母胎が摂取・曝露した抗原に対して、胎児が子宮内で経胎盤的に曝露し、抗原特異的な免疫応答性を獲得することを指す。経胎盤感作の詳細な機序や発症に関連する因子の解明は、アレルギー疾患の発症予防だけでなく、母児感染が疑われる感染症への応用や、自己免疫疾患の遺伝への応用など幅広い免疫疾患の発症機序や発症予防法法の開発に繋がる可能性のある、極めて重要な課題であると考えている。本研究では、感作の検証が容易なovalbuminを用いてin vitroでの抗原の胎盤透過性検討やadjuvant活性を持つ生体分子群の誘導の検証、および妊娠マウスと用いたin vivoの実験系によって経胎盤感作の機序を明らかにする。