研究課題
基盤研究(C)
UCは粘膜を首座とする炎症が、直腸から連続して全大腸に波及していくことが特徴であるが、なぜ直腸から炎症が波及していくのかいまだ不明である。発病時だけでなく再燃時にも直腸から炎症が広がっていくことから、UCの病態に直腸環境の特殊性が関与している可能性が高いと考えている。最近申請者は、寛解期UCの直腸で粘膜バリア機能が低下しており、この粘膜バリア機能の低下が再燃につながっていること、さらにClaudin2が炎症改善後も持続発現しており、バリア機能低下に関連している可能性があることを見出した。直腸の特殊環境に着目してUCの再燃機序を解明し、一生治らないとされているUCの治癒につなげたいと考えている。