研究課題/領域番号 |
23K07378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
大沼 啓之 札幌医科大学, 医学部, 講師 (60582997)
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研究分担者 |
久保 智洋 札幌医科大学, 医学部, 助教 (00634669)
高田 弘一 札幌医科大学, 医学部, 講師 (90398321)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 食道癌 / 化学放射線療法 / 効果予測因子 / miRNA / 耐性機構 / 感受性予測 |
研究開始時の研究の概要 |
食道扁平上皮癌における化学放射線療法効果予測マーカーおよび新規治療標的候補miR-625-3pに注目し,機能解析を行い標的遺伝子・分子を見出し抗癌剤・放射線耐性獲得機構を明らかとすることで,耐性克服を目指した新規治療標的を見出すこと目的とする.将来の臨床応用を目指し,効果予測マーカーとしての妥当性の検証を併せて行う.
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研究実績の概要 |
進行食道扁平上皮癌に対する化学放射線療法(CRT)は食道温存が可能な有望な治療法である.CRT著効例では手術に劣らない成績が示されている一方で一定の割合で早期・晩期有害事象がみられ,治療前にその効果を予測することは重要だがいまだ臨床応用された効果予測マーカーはない.申請者らは以前,治療前癌組織の網羅的miRNA発現解析により,CRT感受性マーカーの候補としてmiR-625-3pを見出し,さらに前向きデータセットによる治療前血清とFFPEブロックの解析から,CRT感受性群でのmiR-625-3p発現亢進と血漿・組織間の発現量に正の相関を認めることを明らかにした. 本研究では,同miRNAの標的遺伝子であるMEKK1-JNK経路を介した抗癌剤耐性および放射線 耐性獲得の機序を明らかとすることを目的とした. 本年度では,ESCC細胞株TE-1,TE-5に対し,miR-625-3p mimicとinhibitorを導入し,5-FU, nedaplatin, docetaxelで添加・培養,放射線感受性については細胞放射線照射器M100Wにて照射を行ない,MTT assayにて増殖抑制効果を検討したところ,miR-625-3p導入株においてdocetaxel,放射線に対する増殖抑制効果が認められた.次いでmiR-625-3pによりMEKK1の発現が制御されているかを確認すべく前述のmiR-625-3p mimic/inhibitor導入細胞株を用い,MEKK1発現をqRT-PCRおよびwestern blottingにて検討したところ,miR-625-3pとMEKK1発現に負の相関を認めた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
miRNA作成に時間を要したため.
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今後の研究の推進方策 |
次年度に使用予定の抗体,試薬,細胞株等は概ね確保しており,計画に変更はない.
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