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閉塞抑制型胆道ステント開発に向けた微生物叢解析によるバイオフィルム形成機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K07380
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関杏林大学

研究代表者

土岐 真朗  杏林大学, 医学部, 講師 (10407009)

研究分担者 三好 潤  杏林大学, 医学部, 講師 (10528722)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード胆道ステント / 胆道閉塞 / バイオフィルム / 胆汁酸
研究開始時の研究の概要

十二指腸液の逆流によりステント内にバイオフィルムが形成され,そこに流入する胆汁成分が付着することが考えられている胆道ステント閉塞は,患者の生命予後やQOLにも大きく影響する.しかし,バイオフィルムを形成する微生物叢および機序は明らかとなっていない.本研究では,閉塞物質を採取し,(1) 次世代シークエンサーを用いたメタゲノム解析による閉塞物質内の微生物叢の構成と機能の解析,(2)バイオフィルムに沈着しステント閉塞に関与する胆汁酸の組成分析を行うことで,介入標的を特異的に阻害し,バイオフィルム形成からステント閉塞に至る過程を抑制し,長期開存期間が得られる閉塞抑制型胆道ステントの開発につなげたい.

研究実績の概要

悪性胆道閉塞症例において,再閉塞が少なく,より開存期間の長いステントの開発は重要な臨床的課題である.ステント閉塞の原因の一つとして,十二指腸液の逆流によりステント内にバイオフィルムが形成され,そこに流入する胆汁成分が付着することが考えられている.しかし,バイオフィルムを形成する微生物叢および形成機序は明らかとなっていない.本研究では,閉塞物質を採取し,検討1:ステント閉塞の原因となるバイオフィルムを構成する微生物の構成,機能の探求Microbiome解析を以下の手順で実施する.16S rRNA遺伝子シーケンシング解析を用いた細菌構成の検討を,ステント閉塞物質中の微生物のDNAを抽出し,16SrRNA遺伝子V4領域およびITS1領域に対するシーケンシングを行い,QIIME2/DADA2により細菌叢および真菌叢の構成を解析する.また,メタゲノムショットガンシーケンシングを用いた微生物構成および機能の検討とメタゲノムショットガンシーケンシングに基づく細菌アセンブルゲノムの解析を行い,細菌叢,真菌叢,ウイルスの構成を知るとともにmicrobiotaコミュニティ全体の機能を評価する.さらに,Anvi’oによって細菌アセンブリゲノム(metagenome-assembled genome; MAG) を得る.これらのMAGにより細菌をほぼ株レベルで同定することが可能となり,詳細な機能解析も行える.検討2:ステントの閉塞原因となるバイオフィルムに沈着する胆汁酸の組成分析を,液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS/MS)により行う。本検討では、一次胆汁酸、二次胆汁酸およびそれらの抱合体28成分の一斉解析を行う.本研究の成果により,介入標的を特異的に阻害し,バイオフィルム形成からステント閉塞に至る過程を抑制し,長期開存期間が得られる閉塞抑制型胆道ステントの開発に向けて検討を進めている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

第一段階として,悪性胆道閉塞に対して内視鏡的胆道ドレナージ術を施行する症例を登録,第二段階として,ステント閉塞を来たし,閉塞物質の回収が可能な症例を最終登録とすると,最終登録の目標症例数を30例(①と②合わせて)と設定している.その内,①preliminary studyとして3例,胆汁中の微生物叢解析,胆汁酸組成解析の確立のために行う.続いて,②exploratory researchとして27例について病態を追求する探索的研究を行う.2024年5月14日現在,①として2例のエントリーにとどまっているが,第一段階の症例登録は9例に至っており,おおむね順調に進展している.

今後の研究の推進方策

preliminary studyとして3例登録した時点で,胆汁中の微生物叢解析,胆汁酸組成解析の確立のために解析を行い,課題の抽出,今後の方策の見直しも含め検討する.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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