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炎症性腸疾患におけるアドレノメデュリンの病態意義の解明と予後予測因子としての応用

研究課題

研究課題/領域番号 23K07385
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関福岡大学

研究代表者

芦塚 伸也  福岡大学, 医学部, 講師 (90468033)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードアドレノメデュリン / 炎症性腸疾患 / 潰瘍性大腸炎 / クローン病
研究開始時の研究の概要

アドレノメデュリン(AM)は抗炎症作用、組織修復作用など多彩な機能を有する生理活性ペプチドである。我々はAMを用いた炎症性腸疾患(IBD)の新規治療薬創薬を推進し、医師主導治験(第2相)でIBDに対するAM療法の安全性と有効性が示唆された。一方でAMは市中肺炎や心不全などの疾患バイオマーカーとしての有用性が報告されており、我々の予備的な検討においてもIBDの疾患活動性と血漿AM値に有意な関連性を認めている。本研究では消化管領域におけるAMの臨床応用を目指し、IBDにおけるAMの病態生理機能、AMを用いた治療効果・予後予測因子の探索、腸炎モデル動物を用いた腸炎におけるAMの病態機能解明を進める。

研究実績の概要

本研究は、①臨床研究:IBD患者を対象とした臨床研究(1-1 炎症性腸疾患(IBD)患者におけるAMの病態生理機能の解明、1-2 IBDの治療効果・予後予測因子としての応用)、②基礎研究:腸炎動物モデル動物を用いた基礎的研究(AM療法による消化管粘膜修復における血流改善や線維化に関する検討)の二つのテーマで進めている.

【臨床研究】今年度はpreliminaryに、IBD患者における治療反応性因子の特定を目的として各種パラメーターを検討した.【方法】2020年11月から2023年3月までに当施設で潰瘍性大腸炎およびクローン病に対してインフリキシマブ(IFX)/アダリムマブ(ADA)療法中の患者を対象とした.バイオマーカー(WBC,ESR,CRP,Plt,Alb,LRG,FC)や活動性スコア(Partial Mayo score・UCEIS,CDAI・SES-CD),IFX/ADA血中濃度,血清・腸管組織中のサイトカイン(TNF-α,IL-6,TGF-β,IL-17,IFN-γ,OSM)を経時的に評価した.【結果】対象は33例で臨床寛解率は67%,粘膜治癒率は45%であった.54/56週時点の臨床寛解群・非臨床寛解群にわけて0週時の各種項目を比較したところ,IFX投与例(n=22)では寛解群でCDAI・PMSが低く,LRGが基準範囲内で,血中濃度も高い傾向にあった.ADA投与例(n=11)では寛解群でCDAI・SES-CD・PMSは低く,FCが基準範囲内であった.血清サイトカインを測定し得た6例で変動値を比較したが差は認めなかった.腸管組織中サイトカインを測定し得た3例では,0週には高値であったTNF-α,TGF-β,OSMが有意に減少していた.

【基礎研究】アドレノメデュリン測定系の構築準備を進めた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者(芦塚伸也)の前研究施設である宮崎大学の測定機器を福岡大学に移譲する手続きを進めているが、管理上の問題により令和5年度の譲渡が叶わなかった.このため、本研究の基礎データとなる臨床研究は進められたが、基礎研究・アドレノメデュリンの測定は行えなかった.

今後の研究の推進方策

臨床研究については、診療との連携が確立し、順調に計画が進むと予想される.アドレノメデュリン測定を含む基礎研究については、宮崎大学からのアドレノメデュリン測定機器移譲がなされるまでの間、宮崎大学フロンティア科学北村研究室と連携をとり、アドレノメデュリン測定を依頼する.必要に応じて研究分担者を追加する.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 小腸病変に対する有効性 今こそ見直すべき小腸病変に対する経腸栄養療法(食事療法の可能性も含めて)2024

    • 著者名/発表者名
      芦塚 伸也
    • 雑誌名

      IBD Research

      巻: 18

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 炎症性腸疾患患者における膵酵素上昇例の臨床的特徴に関する検討2023

    • 著者名/発表者名
      土屋 直壮,石田 祐介, 芦塚伸也 ほか
    • 学会等名
      第65回 日本消化器病学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 当院における潰瘍性大腸炎に対するJAK阻害薬の治療状況とその成績2023

    • 著者名/発表者名
      芦塚伸也,久能 宣昭, 船越 禎広, 平井 郁仁
    • 学会等名
      122回日本消化器病学会九州支部例会・116回 日本消化器内視鏡学会九州支部例会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] IBD診療におけるtreat to targetを考える 抗TNF-α抗体製剤治療中のIBD患者における治療反応性因子に関する検討2023

    • 著者名/発表者名
      今給黎 宗,芦塚 伸也, 平井 郁仁
    • 学会等名
      第78回 日本大腸肛門病学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] BD診療の最前線 当科における高齢炎症性腸疾患患者に対する生物学的製剤の治療成績.2023

    • 著者名/発表者名
      能丸 遼平,芦塚 伸也, 平井 郁仁
    • 学会等名
      第121回日本消化器病学会九州支部例会・第115回日本消化器内視鏡学会九州支部例会プログラム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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