研究課題
基盤研究(C)
間葉系幹細胞(MSC)は、骨髄や脂肪など多くの組織に存在し、再生医療材料として期待されている。申我々は、出産時に廃棄される羊膜から短期間で大量にMSCを分離培養する技術を確立し、肝硬変などの種々の炎症性疾患動物モデルに対して羊膜MSCやその培養上清の高い抗炎症効果を明らかにしてきた。また、培養上清の質量分析により、羊膜MSCから顕著に分泌されている分子を複数同定し、そのうち低分子熱ショックプロテインであるHSPB6がエクソソームを介して炎症細胞に取り込まれていることを発見した。本研究では、この新規に同定した分子の機能および肝臓疾患モデルに対する効果を明らかにし、新規治療法の開発へつなげる。