研究課題
基盤研究(C)
炎症性腸疾患は、消化管における「慢性炎症」と「難治性潰瘍」を起こす難病である。既存治療に無効で「難治性潰瘍」が残存する難治例が存在し「炎症の制御」と共に「創傷治癒能の促進」を実現する新規治療が必要である。Reg3aは炎症腸上皮において発現が亢進しているが、同疾患の病態にReg3aがいかなる意義・役割を有するかは明らかではない。本研究ではReg3a腸上皮特異的欠損マウスを作成し同マウスを用いた解析と申請者が独自に豊富に有する炎症性腸疾患患者検体を用いた解析を統合することで「腸上皮の上皮再生」においてReg3aが如何なる作用機序を持って創傷治癒促進に貢献しているのかその全貌解明を目指す。