研究課題
基盤研究(C)
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の肝臓において癌抑制・抗線維化・抗炎症作用を有するmiRNAの産生が低下していることが明らかとなり、当該miRNAの産生低下とNASHの発症・増悪化の関連性が着目されている。我々はこれまで、肝細胞癌検体やNASHモデルマウスの肝臓において発現増加しているRNA結合タンパク質複合体「NF90-NF45」が、複数のmiRNAの産生を阻害することを見出している。本研究では肝細胞特異的NF90欠損マウスおよびNASH由来肝発癌モデルを用いて、癌抑制・抗線維化・抗炎症作用をもつmiRNAの産生低下がNASHの発症およびNASH由来肝細胞癌への進展に与える影響を検証する。