研究課題
基盤研究(C)
1) 炎症性腸疾患患者におけるLRGの糖鎖解析と臨床経過との関連患者および健常者血清からLRGを分離精製し、LC-MS法にてLRG糖鎖構造を解析する。血清LRG濃度およびLRG糖鎖変化に基づく、疾患発症・増悪や難治性に関わる因子解析を行う。2) LRGによる腸炎制御機構の解明LRG欠損マウスにおける実験腸炎モデルの程度を野生型と比較する。また、IBD患者由来LRG投与による血管内皮細胞株の血管新生能や免疫細胞株のサイトカイン産生能を健常者由来LRGと比較検討し、炎症性腸疾患の治療標的を探索する。
1) 炎症性腸疾患患者におけるLRGの糖鎖解析と臨床経過との関連患者および健常者血清からLRGを分離精製し、LC-MS法にてLRG糖鎖構造を解析する。血清LRG濃度およびLRG糖鎖変化に基づく、疾患発症・増悪や難治性に関わる因子解析を行う。2) LRGによる腸炎制御機構の解明LRG欠損マウスにおける実験腸炎モデルの程度を野生型と比較する。また、IBD患者由来LRG投与による血管内皮細胞株の血管新生能や免疫細胞株のサイトカイン産生能を健常者由来LRGと比較検討し、炎症性腸疾患の治療標的を探索する。1)については、炎症性腸疾患患者におけるLRGの糖鎖解析と臨床経過との関連を検討するため、活動期および寛解期IBD患者、および健常者から血清を採取・保存し、LRG濃度や各種炎症性バイオマーカー値を測定する。さらに血清からLRGを分離精製し、さらに糖ペプチドまで切断した後に、LRG糖鎖構造の解析を行う。初年度は、IBD患者から得られた血清からLRGを分離精製し、その収量や純度の検討を行うとともに、糖鎖解析に関する予備検討を行っている。また患者から得られたLRG値の推移と臨床経過との関連についても合わせて検討している。2)については、患者血清から実験に十分な量のLRGを得ることが困難であることが判明したことから、現在患者由来リコンビナントLRGを作成しており、作成次第細胞株による検討を順次行っていく予定である。
3: やや遅れている
患者血清からLRGを高用量かつ高純度に分離精製するのにやや時間を要したが、技術的なハードルはほぼ超えたことから、実際の糖鎖解析に順調に進めるものと考えている。
計画どおりに解析を行っていく予定である。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件)
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