研究課題/領域番号 |
23K07432
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
日比谷 秀爾 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (20801963)
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研究分担者 |
岡本 隆一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50451935)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | クローン病 / 小腸内視鏡 / 内視鏡的狭窄拡張術 / 小腸狭窄 / 内視鏡的バルーン拡張術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、治療前の狭窄部の疾患活動性を低下させるための治療強化療法を開発することを目的とする。本研究では、クローン病小腸狭窄に対するEBD施行例に対して①ブデソニド投与の有無とEBD後予後の関連を前向き観察研究で解析する。また、②血中および小腸狭窄部粘膜の生物学的製剤濃度/サイトカイン濃度比を測定しEBD後予後との関連を比較しEBD後予後と関連しているかを解析し、生物学的製剤増量による予後改善が可能の検討へつなげる。
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研究実績の概要 |
クローン病の腸管狭窄に対するEBD施行についての有効性と疾患活動性の関連については 複数の報告がされているものの、いずれも大腸内視鏡を用いたデータに基づくものであり、小腸病変に関する報告は限られていた。また、小腸狭窄に対するEBDの有効性の報告は狭窄長や狭窄径、拡張の施行時間といった技術的条件と予後の関連の報告に限られており、疾患活動性と小腸狭窄に対する拡張後の予後との関連は不明であった。研究代表者が、小腸狭窄部の疾患活動性(潰瘍)と予後の関連を初めて明らかにしている(Hibiya S, et al. BMCGastroenterol.2022)。本研究は、クローン病小腸狭窄に対するEBD施行例に対してEBD後予後を解析するものである。 本年度は、研究の基礎となるデータの収集を継続している状況である。解析のなかで、狭窄症状を伴わないクローン病小腸狭窄病変に対する、消化管狭窄症状発症予防を目的としたEBDの有効性については未だ明らかではなかったが、本研究の副次的解析として、狭窄症状を伴わない病変に対するEBD施行と予後(狭窄部に対する後日のEBD施行または手術)の関連を検討した。小数例までの検討では、狭窄症状を伴わないクローン病小腸狭窄病変に対しての予防的EBDの施行と予後の間に有意な相関は認めず、早期のEBDの有効性は明らかではない。上記内容については本年度の学術集会で発表する予定となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、研究の基礎となるデータの収集を継続している状況であり継続していく。
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今後の研究の推進方策 |
クローン病小腸狭窄に対するEBDを行う症例に対して、EBD施行後の再狭窄率および腸管切除回避率への影響を明らかにするため、引き続き必要症例収集後、統計学的解析を行っていく。
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