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網羅的遺伝子解析によるirAE肝障害発症メカニズムの探索および治療アルゴリズムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K07434
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

水野 和幸  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60967206)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードirAE肝障害
研究開始時の研究の概要

がん治療において免疫チェックポイント阻害薬 (immune checkpoint inhibitor: ICI)の使用が増加している。ICIは従来の抗がん剤とは異なる副作用である免疫関連有害事象 (immune-related adverse event:irAE)を起こしうる。irAEによる肝障害に対しICI治療の中断と免疫抑制治療が必要となるが、無治療で改善する症例も存在し、ICIの再投与が施行可能なこともある。本研究はirAE肝障害の肝生検組織のRNAを調べ、irAE肝障害のメカニズムの探索、新規治療法の開発ならびにirAE肝障害の治療法や再投与の可否を予測するバイオマーカーを検索する。

研究実績の概要

まず、免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連副作用(irAE)としての肝障害について臨床的背景を調査するため、当院で免疫チェックポイント阻害薬を投与された患者約1270例のカルテを調査し、CTCAE Grade 3以上の重症肝障害を起こした71例を抽出した。これらの臨床情報を整理し、その後の経過や発症リスクについて検討した。

また、臨床的に必要と判断し肝生検を行った、irAEによる肝障害を起こした患者24検体と、比較目的で自己免疫性肝炎や脂肪肝炎の症例21検体の一部を保存してRNAを抽出した。抽出したRNAのクオリティを評価した後、RNAシーケンスを実施した。

RNAシーケンスの結果から、自己免疫性肝炎とirAEによる肝障害、そしてほぼ正常な肝生検検体との比較を行い、炎症によって変化していると考えられる遺伝子とirAE特有のメカニズムによって変化していると考えられる遺伝子候補を特定した。これらの遺伝子から生成されるたんぱく質や長鎖非コーディングRNAについての機能を調べ、使用可能な抗体の存在も確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

irAE肝障害を起こした患者の肝生検検体を得にくいと考えていたが、24例と十分な検体を得て解析まで行うことができている。

今後の研究の推進方策

今後irAE肝障害にかかわっていると考えらえる遺伝子からできる蛋白の免疫染色などを行う。また、臨床情報をより詳細に調べ、遺伝子プロファイルとの関係についてより詳細な検討を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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