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十二指腸に定着した口腔内Streptococcusを標的とした機能性ディスペプシア治療薬開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K07445
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

福居 顕文  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 研修員 (60725307)

研究分担者 内藤 裕二  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00305575)
高木 智久  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70405257)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード機能性ディスペプシア / 口腔内細菌叢 / Streptococcus
研究開始時の研究の概要

本研究は、 機能性消化管疾患とされるFDが感染症の一種である可能性を探索するものであり先進的な取り組みと考える。口腔内細菌叢であるStreptococcus属が十二指腸粘膜バリア維持機構破綻・免疫異常に関与していることを明らかにし、3年間の基盤研究により、「口腔内・十二指腸粘膜における粘膜関連細菌叢のdysbiosis-腸管バリア維持機構・腸管粘膜免疫機構破綻」という基軸を中心に、口腔内細菌叢であるStreptococcus属と十二指腸炎症応答を制御することで革新的なFDの治療法に発展するシーズ開発を目的とする。

研究実績の概要

機能性ディスペプシア(Functional dyspepsia: FD)は、器質的異常を伴わない不快な上腹部症状を示す機能性消化管疾患と定義されている。患者Quality of lifeを著しく損なうため、その病態解明、新規治療戦略開拓は喫緊の課題である。FD病態の形成には、十二指腸粘膜バリア維持機構破綻・免疫異常の関与が示唆されているが、その機序は未だ明らかでないのが現状である。我々は十二指腸粘膜バリア維持機構と密に相関する十二指腸粘膜関連細菌叢(Mucosa-associated microbiota: MAM )解析を行い、FD患者では、①口腔内、十二指腸粘膜のStreptococcus属占有率が高く、両群Streptococcus属占有率とFD症状とは正の相関を示すこと、②本来口腔内細菌であるStreptococcus infantis種が十二指腸MAM として定着し、FDでは菌の定着を許す十二指腸粘膜環境変化が認められることを明らかにした。
本年度は、内視鏡下採取検体を用い、FD患者口腔内、十二指腸粘膜で増幅するStreptococcus属の菌株のメタボローム解析により、FD症状と相関する新規候補代謝物・遺伝子産物の同定ならびに動物モデルを用いて、新規候補代謝物・遺伝子産物と腸管バリア維持機構破綻機序との関連解明に取り組んだ。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は、 機能性消化管疾患とされるFDが感染症の一種である可能性を探索する。口腔内細菌叢であるStreptococcus属が十二指腸粘膜バリア維持機構破綻・免疫異常に関与していることを明らかにし、3年間の基盤研究により、「口腔内・十二指腸粘膜における粘膜関連細菌叢のdysbiosis-腸管バリア維持機構・腸管粘膜免疫機構破綻」という基軸を中心に、口腔内細菌叢であるStreptococcus属と十二指腸炎症応答を制御することで革新的なFDの治療法に発展するシーズ開発を目的とする。

今後の研究の推進方策

FDの病態形成には口腔内Streptococcus属感染症が起因となっている可能性が示唆され、本課題では、口腔内Streptococcus属が十二指腸粘膜バリア維持機構破綻・免疫応答を誘導する機序を明らかにし、FDを感染症の一種と捉えた、新たな視点でのFD病態解明ならびに治療戦略の開拓を行っている。
内視鏡採取サンプル(ブラシ、生検)からサイトカイン、mRNAの発現を解析する。メタボローム解析を行う。Streptococcus属細菌叢における代謝パスウェイ、MAM新規代謝物、遺伝子発現解析を行い、疾患制御に繋がる新規候補代謝物・遺伝子産物の同定に役立てる。
また、FD患者口腔内から単離培養したStreptococcus属の培養上清/菌体抽出物をラットに経口生菌投与し、十二指腸の炎症惹起、バリア維持機構に及ぼす影響を評価する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 機能性消化管障害の治療戦略 機能性消化管障害(FDとIBS)と腸内細菌叢の関わり2023

    • 著者名/発表者名
      福居顕文、髙木智久、内藤裕二
    • 雑誌名

      カレントテラピー

      巻: 41 ページ: 540-545

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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