配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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研究開始時の研究の概要 |
AIHは原因不明の難治性自己免疫疾患であり, 病態解明ならびに治療法開発が急務となっている. 近年, 細胞から体液中に分泌されるエクソソーム由来マイクロRNA(miR)の免疫応答を標的とした治療法の開発が検討されている.申請者は, 網羅的アレイ結果からAIHの疾患特異的なエクソソーム由来miRを同定し, その機能として炎症性免疫応答を誘導し, AIHの再燃に関与することを報告した. 本研究では, miRを豊富に含むエクソソームをAIHマウスモデルに投与して肝炎を増悪・軽減させ, シングルセル遺伝子発現解析を用いてAIHの免疫病態を解明し, この疾患に対する新規治療法を確立することを目的とする.
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研究実績の概要 |
1. メスC57BL/6マウスの肝臓から精製したS-100抗原タンパク(2.5mg/200μL)とcomplete Freund’s adjuvant(CFA, 200μL)をメスC57BL/6マウスに1回/週(day0, day7)に皮下投与し, 投与4週間後に慢性肝炎を発症しAIHマウスモデルとなる.2. ヒト間葉系幹細胞(PromoCell,Heidelberg, Germany)にmiR-557mimicをトランスへクションし, 培養上清のエクソソームを回収率の高い抽出キット(exoRNeasy Serum Plasma Kits :QIAGEN)を用いて抽出し,miR-557が豊富な間葉系幹細胞由来エクソソームを作成する.3. マウス骨髄由来のマクロファージをmiR-557含有エクソソームと共培養し, 48時間後にマクロファージを採取し,炎症性または抗炎症性サイトカイン, ケモカインのmRNA発現を評価する. 4.以下の2つのグループに分けて,AIHマウスモデルから肝臓を摘出して, 肝炎発症や重症化, 軽減の有無を確認する. また,血清中のALTやIgG,抗核抗体をELISAで測定する. (a)AIHマウスモデル群, (b)AIHマウスモデルのmiR-557を含有するエクソソーム投与群. 5. エクソソームがAIHマウスモデルの肝臓に及ぼす影響を確認するために, AIHマウスモデルに(a)miR-557含有のエクソソーム(5μg)投与48時間後に肝臓を採取し, 肝臓の免疫細胞(特にマクロファージやTfh細胞)のシングルセル遺伝子発現解析を行う. さらにGO解析を行なって機能評価を行う.
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