研究課題
基盤研究(C)
拡張型心筋症は心臓の拡大、心機能の低下さらに致死性心室性不整脈を呈する疾患で、心不全の重要な原因疾患の一つであるが病態メカニズムの解明が進んでおらず、近年の医療技術の進歩にもかかわらずいまだ根本的治療は心移植しかない難病である。最近の研究により、一部の拡張型心筋症において心筋細胞内で異常に形成されるRNA顆粒がその病態発現に重要であることが明らかとなってきた。そこで、本研究ではこの異常RNA顆粒がどのように拡張型心筋症発症に寄与しているかを検討し、この異常RNA顆粒に対する介入が有効な治療法となりうるかを解明することを目的とする。