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心筋生検検体を用いたシングル核RNA-Seqと空間的解析による肥大型心筋症の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K07475
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

吉田 昌平  金沢大学, 附属病院, 助教 (30623657)

研究分担者 野村 征太郎  東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (10722118)
野村 章洋  金沢大学, 融合科学系, 准教授 (30707542)
多田 隼人  金沢大学, 附属病院, 助教 (90623653)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード肥大型心筋症 / snRNA-Seq / 拡張相肥大型心筋症 / マルチプレックス免疫染色
研究開始時の研究の概要

本研究は以下の2項目を柱とする。
A) すでに心筋生検検体、DNAを保存している臨床診断肥大型心筋症患者検体に対して、 金沢大学心筋症パネルを用いた生殖細胞系列ゲノム解析を行い、既知の病原性遺 伝子変異を同定する。
B) 非サルコメア遺伝子変異肥大型心筋症に対して、臨床情報から重症、非重症症例に分類し、コントロール(非肥大型心筋症)を含む心筋生検新鮮凍結検体からsnRNA- Seqを行い、個々の細胞の転写遺伝子発現解析、パスウェイ解析および細胞間連携
の解析を行い比較することで新規の肥大型心筋症の発症、重症化の機序を解明する。

研究実績の概要

当院で遺伝子を取得していた肥大型心筋症症例72症例に対してショートリード型の当院でのオリジナルパネル用いて遺伝子解析を行った。パネル内には47遺伝子(ACTC1、ACTN2、ALPK3、ANKRD1、BAG3、CAV3、CRYAB、CSRP3、DNAJC19、DES、DMD、DSC2、DSG2、DSP、EMD、FLNC、GAA、GLA、JPH2、JUP、LAMP2、LMNA、MYBPC3、MYH7、MYL2、MYL3、NEXN、OBSCN、PKP2、PLN、PRKAG2、RAF1、RBM20、SCN5A、SOS1、TAZ、TCAP、TMEM43、TNNC1、TNNI3、TNNT2、TPM1、TTN、TTR、VCL)を搭載しており、結果18症例にサルコメア遺伝子変異を同定することができた。その内訳としてはMYBPC3 6症例、MYH7 4症例、TNNI3 3症例、OBSCN3症例、TNNT2 1症例、MYL3 1症例であった。報告よりも遺伝子変異の割合が少なかったが、比較的壁肥厚の乏しい状況から症例が集積されており、そのためと考えられた。
MYBPC3変異症例、MYH7変異症例において拡張相肥大型心筋症症例が多く認められたが、サルコメア遺伝子変異が同定されない拡張相肥大型心筋症症例が3症例同定された。
RNA-laterに保存しているサルコメア遺伝子変異陰性、拡張相肥大型心筋症症例に対して、東京大学においてsnRNA-Seqを施行し、現在結果待ちの状況である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

肥大型心筋症症例に対する遺伝子解析を終えた。
引き続きsnRNA-Seqを行う。

今後の研究の推進方策

snRNA-Seqの結果を検討するが、非常に生検の検体が小さく、細胞数が取れない可能性が実験の経過で指摘された。
採取可能であればその結果を踏まえて病理検体と併せて空間的な解析を行っていく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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