研究課題/領域番号 |
23K07478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
岡村 誉之 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70380011)
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研究分担者 |
南 和幸 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (00229759)
末冨 建 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (40749842)
矢野 雅文 山口大学, その他部局等, 名誉教授 (90294628)
山本 健 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50363122)
小林 茂樹 山口大学, 医学部, 教授(連携講座) (90397993)
小田 哲郎 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (40569290)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 心筋梗塞 / 不安定プラーク / 光干渉断層法 / スキャホールド / 小胞体Ca制御 |
研究開始時の研究の概要 |
致命率の高い急性心筋梗塞の発症予防は依然として重要な課題である。急性心筋梗塞は、冠動脈の不安定な動脈硬化巣に血栓が形成され血管内腔が途絶し、心筋への血流が遮断されることにより発症する。光干渉断層法は動脈硬化巣の性状を詳細に評価可能であり、自動診断技術を確立し、その不安定病変に対して局所的に治療することによって、心筋梗塞の発症予防が期待される。動脈硬化進展に小胞体ストレスが関与することが明らかとなっており、局所治療デバイスを用いて特異的な薬物を塗布することによって、動脈硬化巣を安定化させ、心筋梗塞発症を予防する治療法を開発する。
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研究実績の概要 |
高脂質餌負荷ウサギの腸骨動脈に対して候補薬搭載ステント(候補薬の薬理作用保持のために金属の血管接触面を微細加工したステント)を留置し、慢性期のステント留置部位をOCTにて観察、コントロール(溶媒のみ塗布した金属ステント)と比較した。全例でOCTではステント内における新生内膜の増殖が確認された。新生内膜増殖の程度は候補薬群で少ない傾向がみられたものの有意ではなかった。その後の検証にて、薬剤の徐放性が保たれておらず早期に薬効が消失している可能性が指摘されており、現在新たな薬剤コーティング法を開発中である。また候補薬が含まれた生体吸収性スキャフォールド(BRS)については工学部との共同研究によりプロトタイプを作成中である。バルーン搭載時点のサイズについて、ウサギ大腿動脈分枝からの挿入が可能な程度までコンパクト化する必要があり現在対応中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
生体吸収スキャホールドをウサギの腸骨動脈にバルーンカテーテルでデリバリーする際に、生体吸収スキャホールドをマウントしたバルーンが太く、デリバリー困難となっており、留置実験が進んでいない。 また、所属講座内組織再編のため、実験体制等の再構築を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
生体吸収スキャホールドを薄くすること、デザイン変更、脱落防止工夫を行い、サイズのコンパクト化を図っている。
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