研究課題
基盤研究(C)
ミトコンドリア心筋症は、若年では約80%が心不全で死亡する致死的疾患であり、小児期に死亡する重症例と、心肥大のみで成人まで経過する軽症例は、心臓全体のミトコンドリアDNA変異率は同程度である。申請者はシングルセルレベルでのミトコンドリアDNA変異率の不均一性を明らかにした。本研究では、シングルセルレベルの観点で見えてきた不均一性が重症例と軽症例で異なるか、さらに、ミトコンドリアDNA塩基配列特異的に結合するポリアミド化合物の投与によって不均一性に改善が見られるか、m.3243A>Gを有するミトコンドリア心筋症の皮膚繊維芽細胞を用いて評価し、ミトコンドリア心筋症の治療法の開発を目指す。