研究課題
基盤研究(C)
近年、収縮能が保たれた心不全(HFpEF)が注目されている。従来の心収縮能低下を改善する治療法ではHFpEFの治療効果は乏しく新たな治療法の開発が急がれている。心不全発症・進展に共通する特徴であるメカノストレス負荷と拡張期細胞内Ca2+濃度上昇に着目し、有力な候補蛋白質、メカノセンサーチャネルの心筋における生理的、病態的意義を明確にし、心筋症・心不全の有力な治療標的になることを確定するため、心不全心筋におけるチャネル活性化機構の解明、阻害ツールによる心不全モデル動物治療効果の検討を通し、心不全発症機構の解明及びチャネルの構造・機能解析に基づく最良の新規心不全治療法の開発を目指す。