研究課題
基盤研究(C)
肺血栓塞栓症は、診断が困難である一方で、見逃しが致命的となり得る疾患である。その ため、医師は肺血栓塞栓症の可能性を評価するために画像検査を過剰に実施する傾向がある。これまでに肺血栓塞栓症の診断予測モデルが欧米諸国より複数提唱されているが、日本での有用性についてはデータがない。そこで、本研究は、1) 日本の救急外来において、肺血栓塞栓症の診断予測モデルの有用性の検証を行い、2) より安全かつ効率的に肺血栓塞栓症を除外できるように改良することを目的としている。本研究の結果を応用することで、患者レベルでは不要な被爆、造影剤の副作用の回避、社会レベルでは医療コストの削減につながることが期待される。