研究課題/領域番号 |
23K07518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
田尻 和子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 科長 (60633914)
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研究分担者 |
坂下 信悟 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (40620638)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心筋炎 / 腫瘍循環器学 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害剤による心筋炎発症の背景を細胞性免疫と液性免疫の両面から様々なオミックス解析を統合することで明らかにすることで、免疫チェックポイント阻害剤が安全に使用できる患者選別のためのバイオマーカーを確立し、がん治療の個別化を前進させる。
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研究実績の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬投与により心筋炎を生じた症例の免疫チェックポイント阻害薬投与前と心筋炎発症時の血清中の自己抗体をプロテオームアレイを用いて検出した。これまでに心筋炎を含む種々の心疾患に関与することが報告されている自己抗体について検討を行ったところ、いくつかの既知の心筋構成蛋白に対する自己抗体が心筋炎を生じる前から高値であることがわかった。また、これまでに心筋炎と関連が報告されていない蛋白に対する自己抗体も複数検出した。 さらに、免疫チェックポイント阻害剤の投与やステロイド治療により生じたサイトカインプロファイルの変化をサイトカインアレイを用いて検討した。心筋炎発症時には免疫チェックポイント阻害剤投与前と比べ、FGF-4、NT-4が上昇し、IL-7、CCL22、IGF-1、TIMP-1が減少していた。ステロイドパルス治療により心筋炎発症時よりIL-4、IFN-γ、CCL17、CXCL13、FGF-4、FGF-6、CX3CL1等が有意に減少し、IGF-1 が有意に増加していた。また、心筋炎を発症しなかった患者と心筋炎を発症した患者を比較すると、心筋炎発症した患者では免疫チェックポイント阻害薬投与前から有意に血中炎症性サイトカイン量が高く、また免疫チェックポイント阻害薬投与後早期のtype-I interferonの下流のサイトカインの増加も顕著であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
目標の患者数に達しておらず、引き続き患者登録を積極的に進めていく必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き患者登録を積極的に進めていく必要がある。また現在はT細胞レパトア解析を行う準備を行っており、準備が出来次第解析に進んでいく予定である。
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