研究課題/領域番号 |
23K07536
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
植田 真一郎 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80285105)
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研究分担者 |
佐瀬 一洋 順天堂大学, 医学部, 教授 (00420828)
大津 洋 順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (40372388)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | がん治療関連心血管障害 / 乳がん / トラスツズマブ / がんサバイバー / 抗がん剤 / 心毒性 / リアルワールドデータ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究計画の目的は、抗がん剤治療に伴う心毒性による治療中断を回避し、がん治療の完遂をサポートすることでがん患者の予後を改善し、さらに治療が成功したがんサバイバーの長期の心血管リスクの低減を図ることである。これらを実現するために循環器内科医、臨床薬理学者、生物統計家、乳腺外科医のチームで抗がん剤治療を受けた乳がん患者のデータベース解析、後ろ向きコホート研究およびがんサバイバーを含む冠動脈疾患患者の後ろ向きコホート研究を行い、予後に関連する因子を明らかする。短期、長期の抗がん剤治療に関連する心血管系有害事象を予防、克服してがん治療を完遂、その後の予後を改善する介入を提案し、臨床試験を計画する。
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研究実績の概要 |
本研究計画の目的は、抗がん剤治療に伴う心毒性、心不全による治療中断や中止を回避し、がん治療の完遂をサポートすることでがん患者の予後を改善すること、さらに治療が成功したがんサバイバーの長期の心血管リスクの低減を図ることである。これらを実現するために循環器内科医、臨床薬理学者、生物統計家、乳腺外科医のチームで抗がん剤治療を受けた乳がん患者のデータベース解析、後ろ向きコホート研究およびがんサバイバーを含む冠動脈疾患患者の後ろ向きコホート研究を行い、予後に関連する因子を明らかする。2023年度はまず乳がん患者でのハーセプチン治療の完遂、がん治療に関連する心血管疾患(CTR CVT)による中断に焦点をあて、中断した患者と完遂した患者の予後の比較をおこなった。2024 年度公表予定である。今後は抗がん剤治療中の乳がん患者における治療前、治療中の心機能評価検査の実施状況、CTR-CVTの発症状況とそれに伴う心不全治療、重要アウトカムとしての抗がん剤治療の中止、中断再開、継続の状況と予後の記述を開始する。また2型糖尿病合併冠動脈疾患コホートからがんサバイバーを抽出する作業を継続している。またCTRCVTに対して、これまではベータ遮断薬やACE阻害薬などの心不全薬の投与を行いEFの改善を評価しているが、そうではなくがん治療の完遂ができるような心不全治療を行うべきで、ハーセプチンやアンスラサイクリンに伴う心不全克服のための臨床試験(ランダム化比較試験)を計画作成を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
がんサバイバーの抽出は2型糖尿病合併冠動脈疾患コホートで行うが、データの確認やクエリ対応は直接分担研究施設を訪問して行っている2023年度5月まで訪問が困難でCOVID-19の5類移行後も制限がありデータクリーニングが遅延した。
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今後の研究の推進方策 |
12000 例のコホートのデータ確認作業を継続しがんサバイバーの予後、がん種などのデータを固定し解析を実施する。心不全の発症、心筋梗塞、脳卒中、死亡についてがんサバイバーとがんの病歴のない患者の比較をおこなう。炎症反応の亢進についても比較を行う。 ハーセプチン中断例では生命予後が悪いため、ハーセプチンで心不全発症患者強心剤による治療を行い、完遂をエンドポイントとした臨床試験を計画する。
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