研究課題
基盤研究(C)
SGLT2阻害薬は左室駆出率に関わらず慢性心不全患者の心不全入院を有意に抑制する唯一の薬剤である。心外膜脂肪はパラクライン効果を介して心筋細胞へ影響を与えるため,申請者はSGLT2阻害薬が心外膜脂肪のパラクライン効果に与える影響に関して予備的検討を行った。結果,SGLT2阻害薬エンパグリフロジンは再現性をもってヒト心外膜脂肪細胞の炎症性アディポカインCXCL5遺伝子発現を抑制した。そこで申請者らは,SGLT2阻害薬が心外膜脂肪CXCL5を抑制する機序を解明し,心外膜脂肪CXCL5発現制御は心筋細胞のダメージを抑制するかを検証する。