研究課題
基盤研究(C)
心房細動の停止には電位依存性Na+チャネル遮断薬が著効するが、病態の進行に伴い有効域が毒性域と重なるため、次第に治療に用いることが出来なくなることが知られている。本研究は、安全域の狭い薬物においても効果的な治療を可能とするがん薬物療法のレジメンに着想を得て、異なる薬理作用の薬物を複数組み合わせることによる抗心房細動効果を、独自開発した心房細動モデルラットを用いて明らかにするものである。本研究による基礎的知見は、治療に難渋する持続性心房細動治療に対する安全かつ効果的な新規薬物治療戦略確立への展開が期待できる。