研究課題/領域番号 |
23K07580
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
金澤 尚徳 熊本大学, 病院, 特任講師 (80795394)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ATTRwt型心アミロイドーシス / 心房性不整脈 / カテーテルアブレーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はAF・AFL・AT合併ATTRwt-CMに対する最適な治療法の確立を目指し、特にカテーテルアブレーションを積極的に推奨すべき患者を層別化することを目的として立案した。蓄積した情報を主として後方視的に解析し、治療方針の決定に有効なパラメーターを特定することを骨子とする。また心腔内電位を詳細に測定できる3Dマッピングシステムを用いて収集した電気生理学的な情報等も活用し、特に不整脈治療の難渋化の要因となる低電位症例の予測を試みる。 本研究によって、今後しばしば遭遇するであろうATTRwt-CMにおけるAF・AFL・ATに対して、カテーテルアブレーションを含めた適切な治療方法の立案が可能となる。
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研究実績の概要 |
近年、野生型トランスサイレチン心アミロイドーシス(ATTRwt-CM)と診断される症例が増えている。ATTRwt-CMは、心房細動(AF)・心房粗動(AFL)・心房頻拍(AT)などの不整脈を合併する頻度が高く、これらの一部に対してカテーテルアブレーション治療が実施される。特に申請者は国内に2か所しかないアミロイドーシス診療センターを有する施設に所属していることから、これまでATTRwt-CM症例において50例程度のカテーテルアブレーションを実施するとともに、これに関連する多くのパラメーターを収集してきた実績を有し、この例数は国内トップレベルである。一方、こうした経験のなかで、豊富な経験をもってしても不整脈治療に難渋する例に遭遇することがあるが、現時点でどのような例が難治例となるのか事前に予測することは困難である。 こうしたことを踏まえ本研究は、AF・AFL・AT 合併ATTRwt-CMに対する最適な治療法の確立を目指し、特にカテーテルアブレーションを積極的に推奨すべき患者を層別化することを目的として立案した。蓄積した情報を主として後方視的に解析し、治療方針の決定に有効なパラメーターを特定することを骨子とする。また、心腔内電位を詳細に測定できる3D マッピングシステムを用いて収集した電気生理学的な情報なども活用し、特に不整脈治療の難渋化の要因となる低電位症例の予測を試みる。 この研究によって、今後しばしば遭遇するであろうATTRwt-CM症例におけるAF・AFL・ATに対して、カテーテルアブレーション治療を含めた適切な治療方法の立案が可能となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在AF・AFL・AT 合併ATTRwt-CMに対する最適な治療法の確立を目指し、特にカテーテルアブレーションを積極的に推奨すべき患者を層別化することを目的とし、蓄積した情報を主として後方視的に解析し、治療方針の決定に有効なパラメーターを特定し、現在、2024年日本循環器学会Late Breaking Cohort Trial sessionにて発表をした。現在論文投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
AF・AFL・AT 合併ATTRwt-CMに対する最適な治療法の確立を目指し、特にカテーテルアブレーションを積極的に推奨すべき患者を層別化したデータについては、2024年5月16日からの米国不整脈学会でも発表する予定である。また現在論文投稿中である。 一方、心腔内電位を詳細に測定できる3D マッピングシステムを用いた電気生理学的な情報についても現在症例蓄積中であり、次の課題である不整脈治療の難渋化の要因となる低電位症例の予測を試みを施行する予定である。
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