研究課題/領域番号 |
23K07585
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
藤本 進一郎 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70385871)
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研究分担者 |
富澤 信夫 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60728509)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 先進的心臓CT / 不安定プラーク / 分子イメージング / アネキシン |
研究開始時の研究の概要 |
急性冠症候群の原因病変である脆弱プラークを精度高く予測するために、プラークの脆弱化の主因である炎症に対する分子プロセスに対し先進的CTを用いて評価するために、ヨード造影剤にアネキシンVをラベリングした新規分子イメージング造影剤を開発した。本研究ではこの新規造影剤を用いて冠動脈プラークにおけるアポトーシス集積といったプラークの脆弱化に対する炎症過程の可視化を達成することで、予測精度の高いリスク層別化を臨床で実現し、急性冠症候群の発症を予防することを目的とする。
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研究実績の概要 |
令和5年度はヨード造影剤にアネキシンVをラベリングした新規分子イメージング造影剤作成の最終完成にむけて研究を行った。今回はヨード造影剤としてイオパミドールを使用して実験を行う予定とした。ヨード造影剤の構造上、安定してアネキシンVと結合する箇所がないためヨード造影剤にその仲介分子となるカルボキシ基を結合させることでアネキシンVのアミノ基とアミド結合することが可能となり、安定した結合が実現できると考え研究を進めた。ヨード造影剤に仲介分子となるカルボキシ基を結合することができたものの、その結合を最終確認するための質量分析装置が故障してしまい現在実験が中断となっている状態である。質量分析装置修理後にこのカルボキシ基の結合を確認した後、アネキシンVとアミド結合をさせ新規分子イメージング造影剤を完成する予定である。その後この新規造影剤がアネキシンVとしての活性を維持しているかを確認する。 当初令和5年度に予定していた血管内腔、リン酸カルシウム(石灰化病変)、生牛肉(血管壁プラーク病変)から構成される模擬血管ファントムを作成し、血管壁プラーク病変に見立てた肉部の一部に新規造影剤を混入し、Dual Energy CTやPhoton-counting CTによる仮想単色X線等価画像やヨードイメージング画像を用いて従来のヨード造影剤とほぼ同等の増強効果や特異的かつ定量的評価が可能か検討するファントム実験には至っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和5年度における研究はやや遅れが生じている。当初はヨード造影剤にアネキシンVをラベリングした新規分子イメージング造影剤を最終完成させる予定であったが、ヨード造影剤に仲介分子となるカルボキシ基を結合したことを最終確認するための質量分析装置が故障してしまい実験が中断となっていることが大きな要因である。質量分析装置が正常に作動するようになった段階で、この結合を確認しその後アネキシンVとアミド結合をさせ新規分子イメージング造影剤を完成させる
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は質量分析装置の修理が完了した後、早急にヨード造影剤にアネキシンVをラベリングした新規分子イメージング造影剤の完成を目指す。その後この新規造影剤がアネキシンVとしての活性を維持しているかを確認した後、令和6年中にファントム実験まで終了する。令和7年度以降に動物実験を行い新規造影剤のin vivoでの有用性を確認する予定である。
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