研究課題/領域番号 |
23K07586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小西 博応 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50459145)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / FGF23 / バイオマーカー / 血管リモデリング |
研究開始時の研究の概要 |
肺高血圧症 (PH) の病態首座は肺血管リモデリングによる肺血管抵抗上昇である。申請者は、PH症例やPHモデル動物で血中FGF23濃度の上昇を発見し、両者の関連性を見出した。肺高血圧症各群での血管リモデリングに対するFGF23の作用、およびその分子メカニズムを解明する。またバイオマーカーとしての妥当性を評価し、FGF23制御による新規PH治療戦略の構築へ発展させる。
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研究実績の概要 |
肺高血圧症は、慢性かつ進行性の難病である。病態はニース分類で5群に分類され、その発症メカニズムは群ごとで異なるが、病態首座は肺血管リモデリングによる肺血管抵抗上昇である。一方、骨細胞から分泌される線維芽細胞増殖因子FGF23は、血中濃度が高値になると、左室肥大、動脈硬化疾患など心血管系イベントのリスク因子であるが、本研究は肺高血圧とFGF23の関連性を基礎研究と臨床研究に発展させることを目的とし、肺高血圧症各群での血管リモデリングに対するFGF23の作用、およびその分子メカニズムを解明する。本研究で血中FGF23濃度をPHの重症度や予後予測にむけたバイオマーカーとしての妥当性を評価しFGF23制御による新規PH治療戦略の構築へ発展させる。2023年度は低酸素PHモデルマウスに対し、血中FGF23濃度の変化が肺高血圧へ与える影響を検討した。抗FGF23抗体やアデノ随伴ウイルスを用いることで低酸素PHモデルの血中FGF23濃度を低下あるいは上昇させることが可能であることを確認し、解析したところ右心系血行動態に有意な差は認められなかった。引き続き動物数を増やし検討を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
少数の動物実験の結果では、血中FGF23の変化は右心系負荷に有意な変化を認めず、基礎検討に難渋している。
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今後の研究の推進方策 |
FGF23の血中濃度変化が肺高血圧へ及ぼす実験を、動物数を増やして解析していく予定である。
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