研究課題/領域番号 |
23K07591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 公益財団法人榊原記念財団(臨床研究施設・研究部門) |
研究代表者 |
北村 光信 公益財団法人榊原記念財団(臨床研究施設・研究部門), 内科医局, 医長 (90557464)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 三尖弁閉鎖不全症 / 三尖弁形成術 / 心不全レジストリー / 心臓MRI / 心臓超音波検査 |
研究開始時の研究の概要 |
重症三尖弁閉鎖不全を有する心不全において、右室-三尖弁複合体の形態機能が治療予後に与える影響を調査し三尖弁形成術の治療介入ポイントを明らかにする。対象は、中等度以上の三尖弁閉鎖不全を伴う心不全入院症例もしくは弁膜症手術予定症例とする。目的は、 ①本邦の三尖弁構造を調査するため外科手術の際に右室-三尖弁複合体の構造を観察し、非侵襲的評価の信頼性を検証すること ②基礎心疾患による臨床像と形態機能の違いを心臓超音波および心臓MRIにより評価し、三尖弁形成術の治療介入トリガーを明らかにすること ③薬物治療および三尖弁形成術の効果に影響する因子を同定し治療効果予測モデルを開発することである。
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研究実績の概要 |
解析① 三尖弁構造の解剖学的検討:倫理委員会の承認を得て手術チームの協力を得て2023年1月より調査を開始した。三尖弁の形態、弁葉のサイズ、腱索の数と位置、乳頭筋の構造などを詳細に調査した。経皮的三尖弁接合修復術では前尖-中隔尖間へのedge-to-edge repairが主体であるため、術中の注意深い観察が必要であり、今後の解析で正確な非侵襲的評価につながることが期待される。
解析② 重症三尖弁閉鎖不全における右室-三尖弁複合体の形態機能評価:2022年11月より、心臓MRIを用いて三尖弁逆流および右室形態機能評価を開始した。心臓MRIによる右室形態機能解析は登録症例の約1/3に実施可能で、未実施の理由として認知症、ADL低下、ペースメーカーや人工弁植込み後によるMRI撮像困難が挙げられた。
解析③ 多施設心不全レジストリーにおける重症三尖弁閉鎖不全症例のコホート解析:WET-HF 三尖弁閉鎖不全コホートの解析結果を第71回日本心臓病学会シンポジウム(2023年9月8日、東京)で報告した。さらに、心不全の背景となる左心疾患の原因別に生命予後および心不全再入院に与える影響を解析し、第88回日本循環器学会総会(2024年3月8日、神戸)で報告した。左心弁膜症疾患と比較して、左室疾患を背景とした症例では三尖弁閉鎖不全が生命予後とのより強い関連が明らかとなった。これらの研究成果を原著論文として投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
多施設レジストリーデータベースを用いた研究成果は、初年度内に国内学会で発表し論文掲載にむけて投稿中である。ほかの前向き登録研究は順調に症例数を増やしており、目標症例数達成後にデータ解析を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
現在投稿中の原著論文を英文医学誌に掲載し、三尖弁閉鎖不全症の至適治療時期および治療戦略に有用な研究に発展させていく。多数の患者データを取り扱うためデータマネージャーによるデータ収集および調査遂行の効率化を行う。若手研究者の研究チームへの参画を促し定期的なリサーチミーティング(月2回)を行い、テーマ立案と学会発表にむけて指導を行い課題の推進につなげていく。
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