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先天性中枢性肺胞低換気症の患者呼吸調節と患者iPS細胞由来自律神経表現型の比較検討

研究課題

研究課題/領域番号 23K07610
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

塩田 智美  順天堂大学, 医学部, 准教授 (70449073)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード先天性中枢性低換気症候群 / 呼吸調節 / 自律神経異常 / iPS細胞 / 自律表現型
研究開始時の研究の概要

①CCHSの呼吸調節に関わる病態の多様性を解明する。②CCHS患者由来iPS細胞樹立による病態発症機構を解明する。創薬研究への発展を見据えた、臨床・基礎研究を統合する。

研究実績の概要

先天性中枢性肺胞低換気症(CCHS)は、染色体 4p12 に位置する PHOX2B 遺伝子変異を病因とする神経堤関連疾患で、自律神経系の調節障害を来たし、中枢性低換気を特徴とする希少難治性疾患である。典型例では新生児期より、非典型例では乳児期~成人期に睡眠時低換気症状を呈する。PHOX2B は 9個と20 個の2つのポリアラニン鎖を有するホメオボックス転写因子であり、脳幹部のニューロンや自律神経系の神経節に高発現して呼吸中枢を含む自律神経系の分化や発達に必須の役割を果たしている。CCHS に対する根本的治療はなく、患者は終日人工呼吸管理を要するため、一刻も早い病態解明に基づく治療法の開発が望まれている。

本研究では患者の同意のもと、遺伝子検査による確定診断のついたCCHS患者において、覚醒時および睡眠時の呼吸様式(化学調節、行動調節、神経調節を含めた生理検査を評価し、CCHSにおける病態の多様性を評価する症例を蓄積している。対象症例に対し、睡眠時の呼吸状態を陽圧呼吸の有無で終夜ポリソムノグラフィーの記録、覚醒時には患者の化学調節、行動調節、神経調節を誘発する動作での呼吸状態をモニタリングしている。

さらに患者の血液を同時採取し、iPS細胞を樹立し、あるいはiPS細胞を経ずに交感神経など疾患に関連した組織を作製し、試験管内で分化誘導や免疫不全マウスへの移植実験を行い、電気生理学的特性、細胞生物学的な特性を解析する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

先天性中枢性肺胞低換気症候群は、希少難病であり患者は全国に居住する。全例が30代未満の若年者である。診断と適切な治療がなければ乳幼児期や幼少期に致死的状態にいたっていたが、現在の人工呼吸管理の技術の発展とともに、患者が診断されるようになっている。従って就学、就労の都合から当院に来院いただくことは困難であり、現時点では、横隔膜ペーシング実施など治療介入時に来院のうえ本研究に参加いただいている。また諸検査のなかでもっとも予定調節を必要とする終夜睡眠ポリソムノグラフィーの予約にも時間を要している。

今後の研究の推進方策

研究費で睡眠検査を購入し、一般診療枠とは別に検査をおこなえる体制を確立して、研究をより前にすすめる。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 先天性中枢性低換気症候群の呼吸調節の多様性における,PSGの有用性の検討(パイロットスタディ)2023

    • 著者名/発表者名
      村島 諒子、塩田 智美、大荷 俊彦、杉山 藍、加藤 隆生、城下 那奈子、川名 ふさ江、葛西 隆敏、髙橋 和久
    • 学会等名
      第63回日本呼吸器学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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