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細胞内寄生菌に対するハイブリッド長鎖エピトープ搭載脂質ナノ粒子ワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K07623
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

榎本 紀之  浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50436961)

研究分担者 須田 隆文  浜松医科大学, 医学部, 教授 (30291397)
清水 広介  浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 准教授 (30423841)
永田 年  浜松医科大学, 医学部, 教授 (90275024)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードハイブリッドエピトープ長鎖ペプチド / 脂質ナノ粒子 / ハイブリッド長鎖エピトープペプチド / 細胞傷害性T細胞 / ヘルパーT細胞
研究開始時の研究の概要

本研究では、結核などの細胞内寄生菌感染症に対する「細胞傷害性T細胞エピトープ」と「ヘルパーT細胞エピトープ」を結合させた「ハイブリッド長鎖エピトープ」のペプチドおよびmRNAを利用した新規脂質ナノ粒子ワクチンを開発する。我々は、先行研究において、これらのエピトープをパルスした樹状細胞 (DC) ワクチンを開発した。しかし、DCを用いた細胞ワクチンは作成が煩雑であるため、DCを用いず、強いアジュバント作用をもち、COVID-19に対するmRNAワクチンにも用いられている新規脂質ナノ粒子 (LNP)と、ハイブリッド長鎖エピトープのペプチドおよびそれをコードしたmRNAを用いて開発する。

研究実績の概要

今回の課題の先行研究では、細胞内寄生菌のCTLエピトープとTh細胞のエピトープを結合させたハイブリッド長鎖エピトープ・ペプチド(Long-epitope peptide)、およびそのキャリアとして生分解性ナノ粒子(polylactic coglycolic acid: PLGA)から成るハイブリッド長鎖エピトープ含有ナノ粒子 (Long epitope-peptide/PLGA)を開発し、これを骨髄由来DC (BMDC) へパルスしたDCワクチンを作成し、細胞内寄生菌であるリステリア感染モデルにおいて強力な感染防御効果を示した。しかし、DC培養の煩雑さなど克服すべき問題も残されているため、前述のLong-peptideを使って、DCを用いずに単独投与可能なワクチンへ改良する必要がある。そこで今回、PLGAよりも粒子径が小さく、かつ安定性が高く、抗原保護能およびアジュバント効果の高い脂質ナノ粒子 (LNP) をキャリアとして利用することにより、さらに強力なワクチン開発を目指す。LNPはその構成成分であるイオン化脂質により、エンドゾームから細胞質への抗原移送を促進する作用がある。また、LNP自体にもDCの成熟促進効果、免疫活性効果があることが証明され、さらにはポリアミドアミン(PAMAM)を含む新規LNPがTLR4シグナルを介してDCを成熟化し、免疫応答を強く誘導することが報告された 。本研究では、このPAMAMを利用したLNPを作成し、より強力な脂質ナノ粒子ワクチンの開発を目指す。
今回、マイクロ流路デバイスを用いたLong epitope-peptide/LNPの開発に成功し、作成したLNPは、平均粒子径が156nm, 多分散指数0.099と粒子径も均一であり, ζ電位+1.84mVとほぼ中性電荷のため細胞障害性はほぼ認めなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究実施者の家庭環境の要因により、研究への注力が困難となっているため。

今後の研究の推進方策

今後は、マイクロ流路デバイスを用いて作成したLong epitope-peptide/LNPの安定性、およびin vitro およびin vivoにおける抗原提示能について検討を加える予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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