研究課題
基盤研究(C)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)および気管支喘息はともに慢性の気道炎症と閉塞性換気障害を特徴とする慢性気道疾患であるが、最適な治療のために分子生物学的病態のさらなる理解が必要である。AIM(別名CD5L)は血中でIgMと結合して豊富に存在する蛋白であるが、アポトーシス阻害作用の他に多彩な作用が報告され、気道疾患における病態に関わっていることが予測できる。本研究では、AIM欠損マウスを用いて慢性気道疾患に対するAIMの意義を検討することと、喘息、COPD、およびオーバーラップ患者を含めた前向き観察コホート研究の臨床検体を用いて血清中AIMと臨床的特徴および臨床経過の関係を検討することを目的とする。