研究課題
基盤研究(C)
吸入ステロイド治療に抵抗性であるステロイド抵抗性喘息症例に対しては、生物学的製剤の適応がある。申請者らは、これら生物学的製剤が生体内に及ぼす免疫調節作用について解析を進めており、この研究のなかで生物学的製剤がステロイド抵抗性を改善する可能性を考えるに至った。本研究では、ステロイド抵抗性喘息の克服を目指して、臨床研究と基礎研究を実施する。臨床研究では、生物学的製剤治療の有効例と非有効例の差異からステロイド抵抗性改善の可能性を明らかにし、有効例に関与する候補因子を探索する。その結果を元にモデルマウスおよび気道上皮培養細胞を用いた基礎研究で解析し、ステロイド抵抗性改善のメカニズムを明らかにする。