研究課題/領域番号 |
23K07665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
星野 仁彦 国立感染症研究所, ハンセン病研究センター 感染制御部, 室長 (20569694)
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研究分担者 |
深野 華子 国立感染症研究所, ハンセン病研究センター 感染制御部, 主任研究官 (40807541)
吉田 光範 国立感染症研究所, ハンセン病研究センター 感染制御部, 主任研究官 (70772630)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 質量分析 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は核酸クロマトグラフィー開発で使用したNGS解析済みの148臨床分離株がある。マクロライド感受性も解析しており、本邦においてMABCを代表している菌株である。ハンセン病研究センターには未解析のMABC臨床分離株が200株残されており、これらのTOF-MSデータと薬剤感受性データを追加する予定である。またM. ulceransに関しても我々は日本で唯一菌株を収集しており50株前後の臨床分離株を保有している。また当センターは継続的に菌株鑑別を行っており日本全国からMABC亜種分類あるいはM. ulcerans鑑別依頼の最新検体が供与されるので、それらも医療機関の了承を取って使用する予定である
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研究実績の概要 |
我々はM.abscessus3種類の亜種識別とerm(41)遺伝子の鑑別が可能な、簡便で迅速なDNAクロマトグラフィーキットの開発に成功した(KANEKA DNA Chromatography MABC/erm(41)。本キットは非常に近い将来薬事申請が承認され、健康保険適用「体外診断用医薬品」として販売される予定である。本DNAクロマトグラフィーキットの開発が大きな成功を収めたとしても、MALDI-TOF-MS法は正確で費用対効果が高く迅速な方法であり、世界中のラボで最初の識別ステップとして広く適用されているため、TOF-MS法でM.abscessusの亜種を区別できることが望ましい。残念ながら、タンパク質を用いた現在のTOF-MS法では、これらの亜種間の異なる評価の精度については相変わらず検討中である。ブルカ第3世代機MALDI Biotyper Siriusは、リン脂質、糖脂質をマイナスイオンモードで検出することができる。抗酸菌細胞壁は脂質が豊富であるため、脂質構造の多様性によって種固有fingerprintを確立できれば、正確な微生物同定の代替アプローチとなり得る。我々は148株の臨床分離株を、全ゲノム配列(WGS)データを用いて調製して、Bruker Bio-Typer Siriusによって脂質フィンガープリント法を用いた。23 個の分離株をテスト (モデル) セットに使用し、125 個をトレーニング セットに使用した。ネガティブイオンモードでマススペクトルを取得し、ブルカーが提供するClinProTools 3.0で分析した。今年度はM.abscessusとM.ulceransの2菌種の鑑別に関して論文の作成をほぼ終了した
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
M.abscessusとM.ulceransの2菌種の鑑別に関する論文をほぼ作成終了したため
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今後の研究の推進方策 |
M.abscessusとM.ulceransの2菌種の鑑別に関する論文を投稿し、印刷する
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