研究課題
基盤研究(C)
慢性腎臓病は人口の10%程度が罹患する罹患頻度の高い疾患である。末期腎不全に進行するリスクが高く、末期腎不全に至ると、維持透析あるいは腎移植が必要になるが、両者とも高い医療費や移植臓器の不足などの問題を抱えている。近年、iPS細胞等の多能性幹細胞による腎臓の再生医療に注目が集まっている。本研究では、慢性腎臓病患者の尿から採取される尿中落下細胞の中に含まれる幹細胞に着目した。この幹細胞が存在することの生物学的意義を探究し、将来的な腎臓の再生医療や非侵襲的な病態診断への応用を検討する。