研究課題
基盤研究(C)
本研究ではVaspinによるミトコンドリア機能維持、また細胞・臓器の老化抑制、線維化抑制における分子機序の解明を、Vaspin遺伝子改変マウスや培養尿細管細胞を用いて明らかにする。Vaspinが相互作用分子であるGRP78やHSPA1Lを介してミトコンドリア機能を制御すること、また分泌型GRP78やHSPA1Lが腎尿細管の炎症や線維化を抑制する新規分子機構を解明し、加齢や併存疾患による腎機能低下を抑制する治療や予防法の開発に繋げたい。Vaspinは種々のオルガネラを統合的に制御する点で、多くの疾患や病態に対して応用可能な分子であると期待される。