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(プロ)レニン受容体とV-ATPaseによる腎臓障害・線維化制御機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K07690
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

廣瀬 卓男  東北大学, 医学系研究科, 助教 (20599302)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード(プロ)レニン受容体 / 線維化 / 腎障害 / レニン・アンジオテンシン系 / ゲノム編集
研究開始時の研究の概要

腎臓障害・線維化における(プロ)レニン受容体及びV-ATPaseの役割を解明し、腎臓障害・線維化に対する新たな予防・治療戦略の基盤を構築することを目的とし、(プロ)レニン受容体及びV-ATPaseの腎臓障害への関与とその作用機序について、ヒト腎生検検体を対象とした解析と動物モデルや細胞培養系を用いた基礎検討を行うことで相補的・網羅的に研究を発展させることで明らかにする。

研究実績の概要

腎臓障害・線維化における(プロ)レニン受容体とその付随タンパクである液胞型ATPase (V-ATPase)の病態生理学的役割を解明するため、1) 腎生検標本を用いた(プロ)レニン受容体/V-ATPaseの発現と臨床データーの関連解析、2) 動物実験による(プロ)レニン受容体/V-ATPaseの腎臓障害・線維化への寄与の解析、3) 培養細胞を用いた(プロ)レニン受容体/V-ATPaseの機能解析を予定しており、それぞれの実験計画を開始した。
腎生検標本での検討では、令和2年度から令和5年度までの約250症例について横断的解析のためのデータ整理が完了した。動物実験では、Genome-editing via Oviductal Nucleic Acids Delivery (GONAD)法によるゲノム編集により(プロ)レニン受容体の酵素切断配列を改変したラットの作製が完了し、実験計画に必要な匹数を確保するため交配により増やしている。また、得られた(プロ)レニン受容体酵素切断配列改変ラットの腎臓には、同胞の野生型ラットの腎臓と比較し、組織学的に著名な差は認められなかった。培養細胞を用いた検討では、実験に必要は(プロ)レニン受容体の3形態(全長型、可溶型、膜貫通型)やエクソン4欠失(プロ)レニン受容体、蛍光タグ融合(プロ)レニン受容体等の発現ベクターの作製が完了した。また、予備実験としてsmall interfering RNA (siRNA)による(プロ)レニン受容体の発現抑制を行ったヒト腎近位尿細管細胞(HK2細胞)にこれらの発現ベクターを導入したところ、全長型(プロ)レニン受容体を発現させた培養細胞では細胞生存能の回復が認められたが、酵素切断配列に変異を導入した(プロ)レニン受容体や可溶型、膜貫通型のみを発現させた培養細胞では細胞生存能の回復は認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究計画では、腎臓障害・線維化における(プロ)レニン受容体及びV-ATPaseの病態生理学的役割を解明するため、1) 腎生検標本を用いた(プロ)レニン受容体/V-ATPaseの発現と臨床データーの関連解析、2) 動物実験による(プロ)レニン受容体/V-ATPaseの腎臓障害・線維化への寄与の解析、3) 培養細胞を用いた(プロ)レニン受容体/V-ATPaseの機能解析を予定している。研究実績概要に記載した通り、それぞれのテーマについて概ね当初の計画通り実験が進展している。

今後の研究の推進方策

本研究計画は順調に推移しており、次年度もこのまま研究計画に従い本研究課題を遂行する。現時点では研究計画の変更はなく、研究を遂行する上での問題点も見当たらない。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Sodium glucose cotransporter 2 inhibitor suppresses renal injury in rats with renal congestion2024

    • 著者名/発表者名
      Endo Akari、Hirose Takuo、Sato Shigemitsu、Ito Hiroki、Takahashi Chika、Ishikawa Risa、Kamada Ayaka、Oba-Yabana Ikuko、Kimura Tomoyoshi、Takahashi Kazuhiro、Mori Takefumi
    • 雑誌名

      Hypertension Research

      巻: 47 号: 1 ページ: 33-45

    • DOI

      10.1038/s41440-023-01437-1

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Pericyte detachment and renal congestion involve interstitial injury and fibrosis in Dahl salt-sensitive rats and humans with heart failure2023

    • 著者名/発表者名
      Ito Hiroki、Hirose Takuo、Sato Shigemitsu、Takahashi Chika、Ishikawa Risa、Endo Akari、Kamada Ayaka、Oba-Yabana Ikuko、Kimura Tomoyoshi、Murakami Kazuhiro、Nakamura Yasuhiro、Takahashi Kazuhiro、Mori Takefumi
    • 雑誌名

      Hypertension Research

      巻: 46 号: 12 ページ: 2705-2717

    • DOI

      10.1038/s41440-023-01451-3

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 腎うっ血モデルラットにおけるSGLT2阻害薬の効果2023

    • 著者名/発表者名
      遠藤明里、廣瀬卓男、佐藤重光 、伊藤大樹、髙橋知香、 石川里紗 、鎌田綾佳、矢花郁子、木村朋由 、高橋和広、森建文
    • 学会等名
      第45回日本高血圧学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 腎臓の病態解析:ゲノム編集、μCT、電顕2023

    • 著者名/発表者名
      廣瀬卓男
    • 学会等名
      第41回内分泌代謝学サマーセミナー
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ラット腎うっ血モデルの腎間質線維化に対するSGLT2阻害薬の効果2023

    • 著者名/発表者名
      遠藤明里、廣瀬卓男、伊藤大樹、佐藤重光、髙橋知香、石川里紗、加藤季子、鎌田綾佳、矢矢花郁子、中村はな、高橋和広、森建文
    • 学会等名
      第41回内分泌代謝学サマーセミナー
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Dahl 食塩感受性高血圧ラットおよび心不全患者における腎うっ血とペリサイト剥離2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤大樹、廣瀬卓男、佐藤重光、遠藤明里、矢花郁子、高橋和広、森建文
    • 学会等名
      第41回内分泌代謝学サマーセミナー
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 腎生検検体におけるSGLT2の発現2023

    • 著者名/発表者名
      廣瀬卓男、中山晋吾、伊藤大樹、遠藤明里、佐藤重光、鎌田綾佳、矢花郁子、髙橋知香、石川里紗、加藤季子、橋本英明、石山勝也、木村朋由、中村はな、高橋和広、湯村和子、森建文
    • 学会等名
      第66回日本腎臓学会学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] SGLT2阻害薬は腎臓結石形成を抑制する―疫学研究・動物細胞実験より2023

    • 著者名/発表者名
      阿南剛、廣瀬卓男、菊池大輔、伊藤大樹、中山晋吾、石山勝也、木村朋由、森建文
    • 学会等名
      第66回日本腎臓学会学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/hirose_t

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] プレスリリース:腎うっ血による腎障害機序の一端を解明 ~ヒト腎臓で初めてペリサイトはく離を検出~

    • URL

      https://www.med.tohoku.ac.jp/5514/

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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